タイトル |
花壇・切り花用チューリプ新品種「砺波育成104号」 |
担当機関 |
富山県農業技術センター |
研究期間 |
1998~1998 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1998 |
要約 |
昭和49年に交配を行い、花色が浅赤味紫色のチューリップ「砺波育成104号」を育成した。茎葉は強健で、観賞期間が長い。また、12~2月出し促成栽培ではボリューム感のある切り花が得られることから、花壇・切り花用に適する。
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背景・ねらい |
花色が紫色で、茎葉が強健な花壇・切り花栽培向け品種の育成を目標とした。
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成果の内容・特徴 |
- 育成経過
昭和49年、促成適応性のある「Madame Spoor」を種子親、花色が藤桃色で茎葉強健な「Don Quichotte」を花粉親とした交配によって得られた実生栄養系の中から選抜した。平成8年から平成10年までの3年間、系統適応性検定試験に供した結果、優良と判定された。
- 特性の概要
1)露地での開花期は4月下旬。花色は浅赤味紫色で、咲き進んでも花弁の乱れが少なく観賞期間は長い。また、茎葉は強健で開花後の茎の伸長が少なく草丈の揃いが良いことから、花壇植えに適する(表1,2)。 2)球根収穫期は6月下旬で、球根生産性は高い(表3)。また、球根外皮はやや厚く、球根収穫後の乾燥裂皮は少ない。 3)12~2月出し促成栽培では安定して開花し、花が大きく茎葉も強健であることから、ボリューム感のある切り花が生産できる(表4)。
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成果の活用面・留意点 |
- 球根生産及び促成栽培ともに、生産地全域に適する。
- 植え付け前の病害球除去及び球根消毒を厳重に行う。
- 球根生産においてはほ場裂皮が多くなる場合があるので、ほ場の灌水は5月中旬までは土壌水分がpF2.0~2.3となるようにし、5月下旬以降は控えるように管理する。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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図表4 |
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カテゴリ |
乾燥
新品種
チューリップ
品種
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