施肥法別水田窒素排出量の定量的評価

タイトル 施肥法別水田窒素排出量の定量的評価
担当機関 石川県農業総合研究センター
研究期間 1999~1999
研究担当者
発行年度 1999
要約 水稲作における施肥法別の窒素排出量と窒素排出抑制効果を明らかにした。その結果、窒素排出量は、分施で1.0~1.3kg/10aであるが、緩効性肥料を全層施肥または局所施肥した場合、分施に対し8~16%抑制されることが明らかになった。
背景・ねらい 近年の環境保全に対する関心の高まりによって、農業分野においても環境保全的な栽培管理技術が求められている。このような背景から、水稲作における施肥法別の窒素排出量と窒素排出抑制効果について検討した。
成果の内容・特徴
  1. 分施(分施区;速効性肥料の分施)の場合、田面水中の無機態窒素濃度は、代かき後約1週間で半減し、穂肥施用後は2~3日で用水と同程度に低下するのに対し、緩効・全層施肥(緩効区;全量緩効性肥料を用いた全層施肥)や緩効・局所施肥(緩効・局所施肥区;緩効性肥料を用いた側条・全量基肥施肥または育苗箱施肥)の場合、1作期を通じて用水よりも低く推移する(図1)。
  2. 代かき後における田面水中の無機態窒素濃度は、緩効・全層施肥や緩効・局所施肥の場合、分施よりも71~80%低下する。移植時の無機態窒素濃度は、緩効性肥料や局所施肥の場合、分施よりも40~68%低下する。分施では、無機態窒素の濃度が高いことから、施肥窒素の系外への排出が懸念される(図2)。
  3. 簡易ライシメータを用いて、乾田条件における施肥窒素の溶脱量を測定した結果、施肥窒素利用率が分施の46%に対し、緩効・全層施肥で75%と高いことから、施肥窒素溶脱量は、緩効性肥料の施用で分施の半分程度に抑制される (表)。
  4. 1作期の窒素排出量は、分施で1.0kg/10aであるが、緩効・全層施肥や緩効・局所施肥の場合、分施よりも4~8%抑制できる。この要因として施肥窒素利用率が分施に対し、緩効・全層施肥、緩効・局所施肥で高いことが挙げられる。さらに、乾田条件下(溶脱量を考慮)では緩効・全層施肥の窒素溶脱量が分施の半分以下であることから、窒素排出量を分施に比べて16%抑制できる(図3)。
成果の活用面・留意点
    緩効性肥料や局所施肥を用いる場合は、分施に比べて施肥窒素利用率が高まるので、窒素施肥量を慣行に対して1~2割減肥する。
図表1 214381-1.gif
図表2 214381-2.gif
図表3 214381-3.gif
図表4 214381-4.gif
カテゴリ 肥料 育苗 栽培技術 水田 水稲 施肥

こんにちは!お手伝いします。

メッセージを送信する

こんにちは!お手伝いします。

リサちゃんに問い合わせる