春植え夏秋コギク栽培の品質向上と環境負荷が少ない施肥法

タイトル 春植え夏秋コギク栽培の品質向上と環境負荷が少ない施肥法
担当機関 福井県農業試験場
研究期間 1999~1999
研究担当者
発行年度 1999
要約 露地の春植え夏秋コギクの窒素吸収は、生育初期は緩やかであるが、花芽分化期から発蕾期にかけて旺盛となる。生育中期に窒素供給がピ-クとなる緩効性肥料を施用すると、窒素吸収量が増加して、切り花の品質が向上する。また、窒素溶脱量も減少する。
背景・ねらい 露地栽培される春植え夏秋コギクは、ポリマルチによる全量基肥施肥法が基本となっているが、施肥量が多く、環境負荷が懸念される。そこでライシメ-タ-を用いて、コギクの窒素吸収特性と土壌溶液、溶脱水のNO3-N濃度の推移から施肥窒素の動態を明らかにし、切り花の品質向上と環境負荷を少なくする施肥法について検討する。
成果の内容・特徴
  1. コギクの窒素吸収は生育初期は緩やかで、花芽分化期から発蕾期にかけて旺盛となり、発蕾期から開花期まではやや鈍る特性を持つ(図1)。
  2. 土壌溶液(深さ20cm)のNO3-N濃度の推移から、縮合度の高いウレアホルムとなたね粕主体の有機入りマトリックス肥料施肥区(以下UF有機区)は、生育中期に窒素供給のピ-クがある。一方、なたね粕主体のブリケット肥料とロング肥料を配合した慣行施肥区(以下慣行区)は、窒素供給のピ-クが早い(図2)。
  3. このため慣行区では、植物体が窒素を旺盛に吸収する前に、降雨等によって溶脱する量が多い(図3)。
  4. UF有機区では生育中期に慣行区より窒素を多く吸収するため、生育が旺盛になり、切り花にボリュ-ムがでて品質・秀品率が向上する。また、窒素溶脱量も30%減少する(図1、表1)。
  5. 以上の結果から、コギクの窒素吸収特性に合った緩効性肥料や有機質肥料を施用することにより、切り花の品質向上と環境負荷軽減が望める。
成果の活用面・留意点
  1. 1m×1m、深さ1mで、黒ボク土を80cm充填してあるライシメ-タ-での試験結果である。
  2. スプレ-ギクや芽無しギク等施肥量を控えめにするキクでは、窒素吸収特性を検討し、施肥量を決定する。
図表1 214383-1.gif
図表2 214383-2.gif
図表3 214383-3.gif
図表4 214383-4.gif
カテゴリ 土づくり 肥料 きく 施肥 なたね

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