だいこんの赤心症の発生に関与する酵素活性

タイトル だいこんの赤心症の発生に関与する酵素活性
担当機関 石川県農業総合研究センター
研究期間 1999~2000
研究担当者
発行年度 1999
要約 だいこん赤心症の発生過程にある根部では、褐変誘導に関与する一連の酵素活性の増加が認められる。また、特に障害が進展した根部ではアスコルビン酸ペルオキシデース活性が高く、酸化型アスコルビン酸還元酵素やグルタチオン還元酵素の活性が低くなる。
背景・ねらい だいこんを夏期に栽培すると、根身内部が赤変する赤心症が発生して問題となる。赤心症の発生に関する研究は、これまで品種や栽培面から数多くの研究が行われてきた。しかし、障害発生の生理的機構の解明がなされていないため、未だ効果的な防止対策が確立されていない。そこで、赤心症発生のメカニズムを酵素学的見地より検討し、赤心症が発生する際の代謝過程を明らかにする。
成果の内容・特徴
  1. 赤心症の発生には品種間差があり、「福天下」では生育中~後期の高地温によって障害発生が顕著に助長され、特に生育後半の高地温の影響が大きい。「夏美濃早生」は障害発生が軽微で、いずれの時期の高地温によっても障害発生が少ない(表1)。
  2. 赤心症が発生した「福天下」の根部では、グルコース6リン酸脱水素酵素(G6PDH)、6ホスホグルコン酸脱水素酵素(6PGDH)、フェニルアラニンアンモニアリアーゼ(PAL)、ポリフェノールオキシデース(PPO)活性がいずれも増大する(表1)。
  3. 赤心症の障害が特に進行した「福天下」の根部では、アスコルビン酸ペルオキシデース活性が高く、酸化型アスコルビン酸還元酵素やグルタチオン還元酵素の活性が低くなる(図1)。
成果の活用面・留意点
  1. 高地温処理方法;地表下5cmと10cmの深さに電熱線を埋設。
  2. 高地温処理時期;播種後20~40日目(中期高地温)と40~60日目(後期高地温)に地中加温。対照区は全生育期間無加温。
  3. 実験期間中の日平均地温;対照区で22~26℃、各高地温処理区でこれより2~5℃高く推移。
図表1 214427-1.gif
図表2 214427-2.gif
カテゴリ だいこん 播種 品種

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