| タイトル |
過酸化石灰粉衣籾の加温処理による湛水直播コシヒカリの出芽促進安定化技術 |
| 担当機関 |
富山県農業技術センター |
| 研究期間 |
2000~2000 |
| 研究担当者 |
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| 発行年度 |
2000 |
| 要約 |
過酸化石灰粉衣籾の30℃・24時間の加温処理はコシヒカリの水稲直播栽培における出芽及び初期生育の促進効果があり、最大の効果を得るためには、含水率20%程度の粉衣籾の加温処理と加温後速やかに播種を行う必要がある。
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| 背景・ねらい |
水稲直播栽培における落水出芽法は、種子への酸素供給を改善することにより、苗立を向上させる。しかし、湛水条件下に比べて保温効果が少ないため播種から出芽までの日数が長くなる傾向にあり、そのため水田雑草に対する除草効果の低下や鳥害による苗立が不足になることが懸念される。一方、福島県で過酸化石灰粉衣後の加温処理が、また九州農試で20~25℃貯蔵が出芽促進及び苗立向上に効果があることが報告されている。そこで、過酸化石灰粉衣後の加温処理について、出芽促進効果を最大にする条件を検討するとともに、北陸地域の低温条件下への適用を明らかにした。
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| 成果の内容・特徴 |
- 30℃・24時間の過酸化石灰粉衣籾の加温処理により出芽が促進され、21/11℃(昼/夜温、富山県の5月2半旬を想定)の温度条件下播種後7日において無加温では出芽始めであるが、加温処理によりすでに出芽揃いに達する。また出芽促進により乾物重が増加するなど、初期生育が旺盛になる(図1、2)。
- 19/9℃(昼/夜温、富山県の4月6半旬を想定)の温度条件下でも加温処理より出芽が促進する(図3)。
- 粉衣直後から乾燥により粉衣籾の重量は減少し、粉衣籾の含水率が20%程度の時に加温処理による出芽の促進効果が最大となり、その後粉衣籾の乾燥に伴い、促進効果が低下する(図3)。
- 加温処理による出芽の促進効果は、加温処理終了直後に最大で、その後急激に促進効果が失われる。よって、播種は加温処理後、一日以内に行う必要がある(図4)。
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| 成果の活用面・留意点 |
- 種子は比重選、消毒、浸種など活力を高く維持する手順を行うとともに、過酸化石灰は乾籾2倍量の粉衣を行う。
- 加温処理は粉衣籾を均一に加温できるように網袋に入れて、蒸気式出芽器内に薄く広げて行う。
- 30℃・24時間を越える過度の加温処理は、播種前に根や芽を伸長させ、播種時に障害を与える危険があるため避ける。
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| 図表1 |
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| 図表2 |
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| 図表3 |
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| 図表4 |
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| カテゴリ |
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