粒剤セル育苗箱処理と液剤高濃度少量散布によるブロッコリー害虫の省力防除技術

タイトル 粒剤セル育苗箱処理と液剤高濃度少量散布によるブロッコリー害虫の省力防除技術
担当機関 石川県農業総合研究センター
研究期間 2000~2001
研究担当者
発行年度 2000
要約 粒剤のセル育苗箱処理と液剤の高濃度少量散布により、ブロッコリー害虫の省力防除が可能となる。カルボスルファン粒剤箱処理はアオムシに対する防除効果が高く、エマメクチン安息香酸塩乳剤の高濃度少量散布はオオタバコガに対して防除効果が高い。
背景・ねらい ブロッコリーのような土地利用型作物は、大規模化や高齢化、さらには水稲の複合経営作物としての労力競合回避といった観点から、防除作業の省力化、軽労化が求められている。そこで、セル育苗箱による薬剤処理と乗用型管理機による高濃度少量散布の害虫類に対する防除効果について明らかにする。
成果の内容・特徴
  1. カーバメート系のカルボスルファン粒剤によるセル育苗箱株当たり1g処理は、育苗期間中のいずれにおいても、薬害は軽微で、灌水による薬剤の流出も少ない。
  2. カルボスルファン粒剤の定植7日前処理は、アオムシの発生密度を約1ヶ月間抑制している。14日前処理でも約2週間、密度を抑制している(図1)。
  3. 乗用管理機(イセキJK-14)に装着した液剤散布機(IBS-403SL)によるエマメクチン安息香酸塩乳剤(250倍、25l/10a)の高濃度少量散布は、採集した葉片を室内でオオタバコガ3齢幼虫に給餌したところ、速効的で、高い死虫率が得られている(図2)。圃場においても安定した防除効果が期待できる。
成果の活用面・留意点
  1. 高濃度少量散布により、散布水量は1/6に低減可能である。
  2. エマメクチン安息香酸塩乳剤の高濃度少量散布については登録後使用する。
図表1 214476-1.JPG
図表2 214476-2.JPG
カテゴリ 病害虫 育苗 害虫 経営管理 軽労化 栽培技術 省力化 大規模化 ブロッコリー 防除 薬剤

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