| タイトル |
インド型水稲超多収糯系統「関東糯164号」の育成 |
| 担当機関 |
農業研究センター |
| 研究期間 |
1988~1994 |
| 研究担当者 |
|
| 発行年度 |
1994 |
| 要約 |
水稲「関東糯164号」は超多収品種の「タカナリ」の放射線突然変異処理により育成された、インド型の短稈・穂重型の超多収糯系統である。出穂期は「タカナリ」並みで、「日本晴」より早い、中生に属する。一般の日本型糯品種よりも20~30%多収である。
|
| 背景・ねらい |
「超多収」育種計画の中で粳品種については、「タカナリ」などの超多収粳品種が育成されたが、糯品種では超多収品種は育成されてこなかった。そこで、インド型の超多収品種である「タカナリ」に糯突然変異を誘発して、一般の日本型糯品種よりも20~30%収量増を目指した。
|
| 成果の内容・特徴 |
- 「関東糯164号」は、1988年に放射線育種場で「タカナリ」に放射線(Co60γ線)照射を依頼して糯変異を誘発し、農業研究センターで、その後代から育成された糯系統である。
- 出穂期は「タカナリ」並みで、「日本晴」より早い中生に属する。
- 成熟期の草型、稈長・穂長などはほぼ「タカナリ」と同一である。「タカナリ」同様、強稈で糯としては超多収であり、一般の日本型糯品種よりも20~30%多収である。
- 一般に早期・早植栽培に向くが、草型特性からみて「タカナリ」の直播適性を引き継いでいるとみられる。
- いもち病抵抗性遺伝子は、Pi-bのほか未知の遺伝子を合わせもち、一般圃場では発病しない。穂発芽性は極難、脱粒性はやや難である。幼苗期、幼穂形成期、減数分裂期、登熟期など各生育期の耐冷性は弱い。
- 玄米は長粒で、外観品質は一般の日本糯品種並に良好である。切り餅にするとやや色が黒く、粘りが少なく評価は落ちるが、あられなどの米菓、玄米茶などに加工した場合では、一般の糯品種に比べて遜色はない。
|
| 成果の活用面・留意点 |
- 適応地帯は関東以西の早期・早植栽培及び東海以西の早期・早植、普通栽培地帯である。晩植栽培には適さない。
- 幼苗期、幼穂形成期及び減数分裂期の耐冷性が弱い。
- 現在、これを侵すいもち病菌はないが、侵害菌の発生の可能性がある。
- 低温年では登熟期間が長くなり、品質を悪化させやすい。
|
| 図表1 |
 |
| カテゴリ |
育種
いもち病
加工
水稲
茶
抵抗性遺伝子
品種
|