大豆種子の簡易な方法による保存技術

タイトル 大豆種子の簡易な方法による保存技術
担当機関 埼玉県農業試験場
研究期間 1995~1995
研究担当者
発行年度 1995
要約 品種保存等の省力化のため簡易な大豆種子(エンレイ)の長期保存法を検討したところ、9年後でも家庭用冷蔵庫内保存により、出芽率の確保、品種特性の維持、種子の再生産が可能である。
背景・ねらい 大豆では種子の寿命が一般に短いとされており、品種保存のためには毎年もしくは隔年で種子の更新を行なってきたが多労を要している。そこで、品種保存の省力化を図るため、特殊な施設を使用しない少量種子の長期保存方法の確立とその実用性を評価する。
成果の内容・特徴
  1. 封入時水分12%、封入量200gで保存した場合、保存9年目でも、家庭用冷蔵庫(5℃前後)保存では8割以上、種子貯蔵庫(温度15℃、湿度30%)保存では7割程度の出芽率が確保された。室内保存では出芽率は2年目から急激に低下し、4年目にはほぼ0となる。(図1)
  2. 封入方法別の出芽率は、真空パック(EVAフィルム製)による封入で高い。(図1)
  3. 長期保存種子のほ場における外観形質、開花・成熟遅速は、品種特性を維持しており、個体間差も見られなかった。(表1)
  4. 長期保存種子の貯蔵場所による生育差は、冷蔵庫保存が貯蔵庫保存と比較し、初期から生育は旺盛で、収量性も高い。封入方法による差は判然としない。(表1.図2~図3)
  5. 長期保存された種子の生育は、前年産種子に比べ初期から劣る。莢数の減少、粒重の低下が見られるが、8割程度の収量性が確保できる。(表1.図2~図3)
  6. 以上のことから、種子として調製されたものであれは、9年間程度の貯蔵は、特殊な施設を使用することなく、真空パックで封入し、家庭用冷蔵庫内で貯蔵することにより可能で、品種保存等の省力化が図れる。
成果の活用面・留意点
  1. 品種保存等の省力化のため、少量大豆種子の簡易貯蔵による長期保存技術として活用する。
  2. エンレイ1品種のみのデータであるため、他品種では注意が必要である。
  3. 安全性を考慮して貯蔵期間を設定する必要がある。
図表1 214777-1.gif
図表2 214777-2.gif
図表3 214777-3.gif
カテゴリ 省力化 大豆 長期保存・貯蔵 品種

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