もち性小麦系統「もち谷系H1881」及び「もち谷系H1884」

タイトル もち性小麦系統「もち谷系H1881」及び「もち谷系H1884」
担当機関 農業研究センター
研究期間 1992~1995
研究担当者
発行年度 1995
要約 「もち谷系H1881」及び「もち谷系H1884」は、「西海168号」と低アミロース系統「谷系A6099」とを交配し、トウモロコシ花粉を利用した半数体育種法により得られたもち性小麦系統である。
背景・ねらい 製めん適性でとくに重要視されるめんの粘弾性にアミロース含量が関係することが明かにされる中、低アミロース系統「関東107号」の突然変異処理により、さらにアミロース含量が低くなった系統「谷系A6099」を得ている。この系統とめん適性が優れる「西海168号」との交配組合せに半数体育種法を適用した結果、育成過程でもち性系統を得たものである。
成果の内容・特徴
  1. アミロース含量とめん適性の関係を解明するため、「関東107号」にEMSによる突然変異誘発処理を行い、アミロース含量が更に低くなった系統「谷系A6099」を選抜し、この系統とめん適性が優れる「西海168号」とを交配し、半数体育種法により、育成を進めた(図1)。
  2. 育成された固定系統についてアミロース含量を測定した結果、249系統中アミロース含量がゼロに近い、すなわち、もち性の5系統が得られた(図2)。
  3. これらの5系統はヨウ素ヨウ化カリウムによる反応でももち性であり、さらに、次世代でももち性は遺伝することが確認された。
  4. これらの5系統は形態的特性から2つのグループに分類されることから、それぞれのグループから「もち谷系H1881」及び「もち谷系H1884」を選抜した。
  5. 両系統とも白ふ、有芒であり、穂型は紡錘状である。
  6. 「もち谷系H1881」は「農林61号」より出穂期で3日、成熟期で5日早い早生、「もち谷系H1884」はほぼ「農林61号」並かやや早い早生であり、稈長はいずれも短稈であるが、「もち谷系H1881」の方がより短く、穂長は「もち谷系H1881」が「農林61号」と同程度、「もち谷系H1884」はやや短い(表1)。
成果の活用面・留意点
活用面:
もち性小麦粉利用による新規需要の開発
留意点:
赤かび病抵抗性等の特性検定については未調査であり、交配親として利用する場合は注意する必要がある。
図表1 214807-1.gif
図表2 214807-2.gif
図表3 214807-3.gif
カテゴリ 育種 小麦 抵抗性 とうもろこし

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