暑熱時の泌乳牛に給与する混合飼料中の粗飼料切断長

タイトル 暑熱時の泌乳牛に給与する混合飼料中の粗飼料切断長
担当機関 群馬県畜産試験場
研究期間 1994~1995
研究担当者
発行年度 1995
要約 暑熱時に給与する混合飼料に用いるチモシー乾草の切断長の長い区(TL区:10cm)と短い区(TS区:2cm)を比較したところ、乾物摂取量はTS区が有意に多く、乳量もTS区がやや高い傾向を示した。このことから粗飼料の切断長を短くすることによって採食量と乳量の低下を抑制することができる。
背景・ねらい 夏期の高温環境下では、乳牛の採食量が低下し、泌乳量の減少、乳成分の低下、繁殖成績の低下など、生産性の低下が顕著に現れ、酪農経営に与える影響は少なくない。そこで、暑熱時に給与する混合飼料に用いるチモシー乾草の切断長の違いによる生産性について比較した。
成果の内容・特徴 7月から9月にかけてホルスタイン種泌乳牛6頭を用い1期を2週間とする3期の反転試験を実施した。給与飼料の混合割合および乾物中の成分を表1に示した。なお、チモシー乾草の切断長はカッターの調節をTL区10cm、TS区2cmにセットして切断したものを用い、飼料は朝夕2回給与し、個体毎に自由採食させた。
  1. 飼料の1日当たり乾物摂取量は、TS区が有意に多かった(表2)。
  2. 平均日乳量はTL区が28.7kg、TS区が30.8kgであり、TS区が高い傾向を示した。乳成分については、両区にほとんど差は認められなかった(表3)。
  3. 咀嚼行動のうち、採食時間はTS区が有意に短く、反芻時間はTS区が長い傾向を示した。乾物1kg摂取当たりの咀嚼時間(CT)はTL区が長い傾向を示した(表4)。
  4. 第一胃液の総VFA濃度は、TS区が高い傾向を示した。VFAモル比率については、両区に差は認められなかった(表5)。
    以上のことから、暑熱時においては、混合飼料中の粗飼料の切断長を短くすることによって、採食量および乳量の低下を抑制できると考えられた。
成果の活用面・留意点 乳量、乳成分を安定させるためには、NDF:35~39%、CT:31分/kg・DMを確保したうえで細切する必要がある。
図表1 214811-1.gif
図表2 214811-2.gif
図表3 214811-3.gif
図表4 214811-4.gif
図表5 214811-5.gif
カテゴリ 経営管理 乳牛 繁殖性改善

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