飼料畑の実態から見た牛ふん尿の適正利用方向

タイトル 飼料畑の実態から見た牛ふん尿の適正利用方向
担当機関 千葉県畜産センター
研究期間 1995~1995
研究担当者
発行年度 1995
要約 牛ふん尿を施用しているトウモロコシ飼料畑の実態から、過剰の養分による土壌と作物への負荷や環境への溶脱の可能性を回避し、農業生産の持続性を高めるには、ふん尿の堆肥化・経営外搬出・裏作・作付面積の拡大など、ふん尿を分散して還元する条件を整える必要がある。
背景・ねらい 飼料畑における牛ふん尿多量連用により、硝酸態窒素の増大やカリ集積が問題となっている。トウモロコシを栽培している県内180筆の飼料畑について、ふん尿の施用状況、栽培状況、さらには経営の概況や土壌・作物の化学性を合わせて実態を検討し、今後の酪農におけるふん尿適正利用の方向性を探る。
成果の内容・特徴
  1. 10a当り10tを越える多量施用では、生ふんやふん尿混合(自然流下式の産出ふん尿)の施用が中心で、裏作の実施割合が低い。また、借地率が低く、限られた面積で飼料生産を行い、ふん尿の経営外搬出率が低い傾向がある。一方、10t以内の施用事例では、堆肥化して施用する割合あるいは裏作の実施割合が比較的高く、積極的に借地し、まとまった面積を確保して飼料生産を行い、ふん尿の経営外搬出率も高い傾向がある。以上のように、ふん尿の集中と分散の対照的な状況が認められる。(表1、表2、表3)
  2. 養分収奪能の高いトウモロコシでも、土壌中の窒素やカリ成分の吸収量には限界が認められる(図1、図2)。多量施用により収量が向上しても、吸収量の飛躍的な増加は望みにくく、しかも飼料としての品質の低下を伴いやすい。作物により吸収しきれなかった養分は、土壌の吸着がなければ、溶脱等により環境問題につながる可能性もある。
  3. 飼料畑の土壌と作物を健全に保ち、環境問題を回避しつつ持続性の高い農業生産を営むには、ふん尿を広い面積に分散還元する条件が求められる。そのためには、ふん尿の堆肥化・経営外搬出・裏作・借地等による作付面積の拡大などが有効である。
成果の活用面・留意点
  1. 多量連用によってふん尿処理の自己完結と高収量を実現しても、飼料品質の低下を招いている場合は、適正施用により土壌を健全に保ち品質の高い飼料生産を実現する方向に転換する。
  2. 飼養規模が拡大した経営で作付面積の拡大に限度がある状況では、ふん尿の堆肥化と経営外搬出が適正化のために最も現実的な方法である。
図表1 214854-1.gif
図表2 214854-2.gif
図表3 214854-3.gif
図表4 214854-4.gif
図表5 214854-5.gif
カテゴリ 経営管理 とうもろこし 乳牛

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