タイトル |
すもも「太陽」に対する「スターキングデリシャス」の交雑和合性 |
担当機関 |
群馬県園芸試験場 |
研究期間 |
1995~1995 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1995 |
要約 |
すもも「スターキングデリシャス」は、「太陽」に対して交雑和合性を有し、従来の受粉樹である「ハリウッド」に比較して、「太陽」の開花期間が合致しやすく、果実品質が優れる。
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背景・ねらい |
「太陽」は樹勢が強く、生産性の劣ることが問題となっている。樹勢をコントロールする方法については、現在、棚栽培の導入や「ベッシー」台の利用によって改善されつつあるが、優れた交雑和合性を有する受粉樹としては「ハリウッド」のみであり、より経済性の優れた有用受粉樹の選定が要望されている。 「スターキングデリシャス」の隣接樹の「太陽」が結実良好であったため、この交雑和合性を検討した。
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成果の内容・特徴 |
- 「スターキングデリシャス」は既存の受粉樹「ハリウッド」と比較して、やや劣るが、「太陽」に対して交雑和合性を有することが明らかになった(表1)。
- 「スターキングデリシャス」は、「ハリウッド」に比べ、開花期がやや遅く、「太陽」の開花期に合致する(表1)。
- 「スターキングデリシャス」は、「太陽」との混植により、相互受粉樹として、虫媒による受粉の確立が高くなり、結実確保における省力化に寄与できる。
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成果の活用面・留意点 |
- 開花期が「太陽」と合致しやすいため、混植により虫媒による受粉の確率が高くなる。
- 人工受粉用花粉として「ハリウッド」と混用することにより、結実率の向上が期待できる(表3)。
- 「ハリウッド」は、果実品質が不良のため受粉専用品種となっているが、「スターキングデリシャス」は良好であり、相互受粉樹として、その果実の有利販売がはかられる(表2、表4)。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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図表4 |
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カテゴリ |
受粉
省力化
すもも
品種
りんご
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