| タイトル |
香味豊かなチャ新系統「70-11-6」 |
| 担当機関 |
静岡県茶業試験場 |
| 研究期間 |
1995~1995 |
| 研究担当者 |
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| 発行年度 |
1995 |
| 要約 |
多収で香味豊かな中生種「70-11-6」が育成された。摘採期は'やぶきた'と同時期、樹勢は中程度、収量は'やぶきた'より多い。品質は形状が細よれで、香気は持続性のあるさわやかな清涼感を持つ。
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| 背景・ねらい |
消費者の嗜好が多様化する中で、茶品種の約95%が'やぶきた'に偏り、品質の画一化や栽培、製造面などに多くの問題が生じている。そこで消費者ニーズに合い、産地銘柄化のできやすい品種の育成が望まれているため、収量が多く、香気に特徴のある新品種を育成する。
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| 成果の内容・特徴 |
- 生育及び一般特性:「70-11-6」は'くらさわ'を母親に、'かなやみどり'を父親として交配した中から選抜したもので、萌芽期は'やぶきた'より2日早く、摘採期は'やぶきた'と同時期である。樹姿は開張型、樹勢は中程度である。耐寒性の赤枯れ抵抗性は'やぶきた'より強い「強」であり、耐病性の炭そ病抵抗性は「やや弱」である(表1)。
- 収量特性:10a当り収量は'やぶきた'より多い。摘採面当り収量は一番茶では本場(菊川町)で'やぶきた'よりやや多く、分場(富士市)と山間地(中川根町)でやや少く、年間では'やぶきた'並か多い。総合的には'やぶきた'より多い(表2)。
- 品質特性:一番茶の品質は、総合及び色沢、香気、滋味とも'くらさわ、かなやみどり'より優れ、'やぶきた'並である(表3)。形状は細よれで、香気は持続性のあるさわやかな清涼感を持つ。
- 以上のことから、「70-11-6」は中生種で、収量が'やぶきた'より多く、品質は香味豊かで優れたものである。
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| 成果の活用面・留意点 |
- 収量性が高く、耐寒性が強いため、静岡県内の全域に適するが、香気に特徴があるため品種による産地銘柄化を目指す地域に最適である。
- 樹姿は開張型で、株張りの広がりも早いため仕立は容易であるが、芽数型の傾向を示すため、成園後のせん枝(更新)は定期的に行う。
- 今後、種苗法による品種登録を申請する予定である。
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| 図表1 |
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| 図表2 |
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| 図表3 |
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| カテゴリ |
新品種
耐寒性
茶
抵抗性
品種
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