肉牛の育種価予測値に及ぼす主効果としての枝肉市場の影響

タイトル 肉牛の育種価予測値に及ぼす主効果としての枝肉市場の影響
担当機関 兵庫農総セ
研究期間 2001~2005
研究担当者 藤中邦則
道後泰治
太田垣進
佐々木義之(京大院農)
発行年度 2002
要約 環境要因としての枝肉市場の取り扱いを検討したところ、偏りのない育種価を予測するために、主効果としての市場を含まないモデル、または市場を含まざるを得ない場合には市場×年度×農家の組み合わせ効果を含むモデルが適切であると推察される。
キーワード 黒毛和種、枝肉形質、枝肉市場、育種価、数学モデル
背景・ねらい 肥育農家は肥育牛の仕上がり具合によって枝肉市場を選択する傾向がある。評価対象となる種牛の後代が各市場に均等に出荷されていれば問題はない。しかし、枝肉重量の育種価が大きい種牛の後代は、重量の重い枝肉が集まる市場に多く出荷され、またその逆の場合も予想される。この場合、種牛による出荷先の偏りが育種価予測値にも偏りを生じさせることが懸念される。本研究では、まず、後代の出荷先に偏りがあるかを検討し、さらにその偏りが育種価予測値に及ぼす影響を検討し、偏りのない予測を行うための方法について検討する。
成果の内容・特徴 1.
各枝肉形質に関して枝肉市場間に有意な差がみられる(表1)。
2.
後代の枝肉記録を持つ種雄牛94頭について、枝肉市場を含んで予測した育種価(X)と除外して予測した育種価(Y)を比較すると、後代のA枝肉市場への出荷割合が高い種雄牛で(X-Y)値が負の値をとる傾向がある(図1)。
3.
AまたはD市場への後代の出荷割合と(X-Y)値間に相関関係があり(表2)、Xは市場による偏りを含むと考えられる。この場合、育種価予測にあたり数学モデルから市場を除外する方法がよい。
4.
数学モデルに市場×年度×農家を取り上げると、各市場への後代の出荷割合と(X-Y)値間の相関係数は小さくなる(表2)。BMSのように市場により判定員が異なり、数学モデルに市場を取り上げざるを得ない場合、市場を年度および農家と組み合わせて、市場×年度×農家の形で取り上げる方法がよい。
成果の活用面・留意点 1.
本方法の活用により、より正確な育種価予測が可能となる。
2.
市場効果の育種価への影響は各府県で異なると考えられ、実際の応用にあたっては、同様のアプローチによる検証が必要である。
図表1 219512-1.gif
図表2 219512-2.gif
図表3 219512-3.gif
カテゴリ 育種 出荷調整 肉牛

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