採種栽培におけるこぼれ籾発生苗防除の省力化

タイトル 採種栽培におけるこぼれ籾発生苗防除の省力化
担当機関 千葉県原種農場
研究期間 1997~1998
研究担当者
発行年度 1997
要約 翌年栽培する異品種との混種を防ぐためには、ほ場にこぼれた籾の腐敗・枯死率を高めるために収穫後すみやかに耕耘を行い、籾を土中に埋没し、ほ場を止水し、雨水で土壌水分を高める。さらに翌年の代かき時(4月下旬以降)に除草剤プレチラクロール剤を使用することで、こぼれ籾発生苗の抜き取り作業の省力化が図れる。
背景・ねらい 稲の籾が収穫時ほ場にこぼれ、その一部が翌年出芽・生育するが、これがこぼれ籾発生苗である。これが生長すると、当該年度に移植した苗と異なった生育を示すため、異型株の除去を行う採種栽培では抜き取りの対象となる。特に新品種の採種栽培を初めて行うほ場や品種を切り替えるほ場では、これが混種の原因となるため完全な抜き取りが必要となる。この人手による抜き取り作業を軽減するため、除草剤や耕種的方法による防除方法を検討した。
成果の内容・特徴 収穫後から代かきまでの間に以下の作業を行うことにより、こぼれ籾やこぼれ籾発生苗の腐敗・枯死が促進され、こぼれ籾発生苗の抜き取り作業が省力化できる。
  1. 収穫後すみやかに耕耘を行い、こぼれ籾を土中に埋没する(図1、図2)。
  2. 湛水処理がこぼれ籾の腐敗・枯死を促進させるので、収穫・耕耘後にほ場を止水し、雨水を利用して土壌水分を高める(図1、図2)。
  3. 早期栽培ではこぼれ籾発生苗の出芽がほぼ終わる4月下旬以降に代かきを行う(図3)。
  4. 代かき時にプレチラクロール乳剤を散布することでこぼれ籾からの苗発生を抑制できる。プレチラクロール粒剤を散布する場合は代かき後早い時期に行う(図4、表1)。
成果の活用面・留意点
  1. 秋季に土壌水分を高めることで、穂発芽しやすい品種ほど籾の腐敗促進効果が高くなる。
  2. 除草剤は使用基準に従って使用する。
  3. 収穫後すみやかに耕耘を行うことにより、再生稲の出穂・登熟を防ぐことができる。
  4. この技術は水稲早期栽培地帯の湿田に適用できる。
図表1 215366-1.gif
図表2 215366-2.gif
図表3 215366-3.gif
図表4 215366-4.gif
図表5 215366-5.gif
カテゴリ 病害虫 省力化 除草剤 新品種 品種 防除

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