| タイトル |
クリプトモスを利用したトマトの養液栽培 |
| 担当機関 |
栃木県農業試験場 |
| 研究期間 |
1996~1997 |
| 研究担当者 |
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| 発行年度 |
1997 |
| 要約 |
トマトの養液栽培用資材としてのクリプトモスは保水性が低いので1日株当たりの給液量を3,200 mlと多めにし、養液濃度をEC1,2 mS/cmとする事でロックウールと同等以上の収量が得られ、ロックウールに代わりうる環境にやさしい培地である。
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| 背景・ねらい |
トマトの養液栽培はロックウール培地が主体となって普及してきているが、ロックウールは使用後の処分等の問題が残されている。そこで、ロックウール培地に代わり、有機質培地で、使用後の再利用(堆肥化等)ができるクリプトモス養液栽培用培地としての実用性を明らかにする。
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| 成果の内容・特徴 |
- クリプトモス培地は、杉、ひのきの樹皮を粉砕し、巾20cm、長さ40cm、厚さ7cmのマットに成型した資材で、保水性はロックウールの半分以下である。(表1)
- クリプトモス培地における給液量は、樹体の小さい第3花房開花時までは株当たり、1日1600ml(200ml×8回)とし、以降は株当たり3200ml(400ml×8回)とすることにより、可販果収量が優れる。(図1)
- 給液濃度は、第3花房開花時までEC0.8mS/cm、それ以降EC1.2ms/cmとすることによりロックウールと同等以上の収量が得られる。(図1)
- 空どう果の発生は養液の濃度が低いほど少なく、給液量では第3花房開花時まで1600ml(200
ml×8回)が3200ml(400ml×8回)より少ない。(表2)
- 尻腐れ果の発生は、培地間に差は認められず、給液量では第3花房開花時までは1日当たり1600ml(200ml×8回)及び3200ml(400ml×8回)とも発生する。給液濃度がEC1.2ms/cmを越えると多発し、発生時期は5月以降である。(表2)
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| 成果の活用面・留意点 |
- ロックウールに代わる環境に優しい培地として活用できる。市販されており、耐用年数と価格はロックウールと同程度である。
- クルプトモスは保水性が低いので、給液は少量多回数とする。
- 5月以降の高温期には尻腐れ果の発生が認められるので培養液の濃度はEC1.2ms/cm以下とする。培地の高温対策は、栽培床の上に遮光資材の展張を行う。
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| 図表1 |
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| 図表2 |
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| 図表3 |
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| カテゴリ |
くり
高温対策
トマト
養液栽培
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