| タイトル |
キュウリの施設栽培における短期採りに適した品種特性 |
| 担当機関 |
埼玉県園芸試験場 |
| 研究期間 |
1997~1997 |
| 研究担当者 |
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| 発行年度 |
1997 |
| 要約 |
年間を通して高品質生産が可能となる施設キュウリの短期採り栽培を組み合わせた周年生産方式において、各作期に適した品種の品種特性として親づるの節成り性、子づる・孫づるの伸長程度、及び上物収量などが要件となることを明らかにした。
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| 背景・ねらい |
施設キュウリの生産においては生産者の高齢化や担い手不足による労働力の減少や産地間競争が進み、これまでの家族労働を基盤とした生産から、省力的で生産性の高い企業的生産方式への転換が求められている。そこで、消費者・市場ニーズに対応した高品質生産が可能で、年間を通して雇用労力が利用できる短期採り栽培を組合わせた2棟6作の周年生産方式による軽作業化技術を確立するため、短期採り栽培の各作期に適した品種特性を明らかにする。
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| 成果の内容・特徴 |
- 栽培ハウス1棟目で8月中旬、12月上旬、4月中旬播種の3作、2棟目で7月下旬、10月中旬、2月中旬播種の3作の各作期において、収穫期間を2~3カ月とする短期採り栽培が、適切な品種を用いることにより可能となり、全体として2棟6作の組合せによる高品質周年生産が可能となることを実証した(図3)。
- 各作期において高い収量と上物率が得られる有望品種とその特性は、7月播種では`T- 751'など親づるの節成り性が高く、草勢が強く短期間でも孫づるからの収量が得られるタイプ、8月播種では`アンコール10'など子づる・孫づるの伸長が旺盛で果実の形状、肥大が優れるタイプ、10月播種では`よしなり'など低温・寡日照下でも草勢が強く、親づるの節成り性が高く、子づるの伸長が優れるタイプ、12月播種では`よしなり'など親づるの節成り性が高く、子づる・孫づるの伸長が旺盛なタイプ、2月播種では`アンコール10'など子づるの伸長が旺盛で連続して発生するタイプ、4月播種では`北宝2号'など子づる・孫づるの発生が強く、草勢が旺盛となるタイプである(図1・図2)。
- 10a2棟分の総収量は、慣行栽培方式の48.5tに対し、短期採り生産方式(I)では30.9t、同方式(II)では22.3tと、6作で53.2tが得られる。また、上物率は短期採り生産方式では76.6%と慣行栽培方式の62.9%に比べ高まり、短期採りによる年6作生産方式の組合せにより高品質多収生産と周年生産により雇用労力の利用が可能となり収穫・選別作業等の軽作業化が期待できる(図3)。
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| 成果の活用面・留意点 |
10月播種では低温・寡日照期に向かい初期生育が遅れやすいので、安定した収量・品質を確保するため、良質苗の育成と草勢確保に留意する。
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| 図表1 |
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| 図表2 |
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| 図表3 |
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| 図表4 |
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| カテゴリ |
きゅうり
施設栽培
播種
品種
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