| タイトル |
イチゴ品種`とちおとめ'の生産安定技術 |
| 担当機関 |
栃木県農業試験場 |
| 研究期間 |
1996~1997 |
| 研究担当者 |
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| 発行年度 |
1997 |
| 要約 |
イチゴ品種`とちおとめ''の育苗時の窒素施用量は株当たり 140mg程度が適する。定植は花芽分化期に行い、開花期までの土壌水分をやや多めに維持して株の充実を図ることが増収につながり、地中加温を行うと生産がさらに安定する。また、昼温は25℃を目標に管理することにより、果実硬度が高まって品質が向上する。
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| 背景・ねらい |
とちおとめは食味がよく、大果で収量性も高いことから、県内の作付け面積が急増しているが、収量や品質における産地間較差や輸送中の傷み果の発生等もみられ、生産は必ずしも安定しているとはいえない。そこで、育苗時の施肥量や定植後の栽培管理などについて検討し、とちおとめの生産安定を図る。
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| 成果の内容・特徴 |
- ポット育苗における育苗時の窒素施用量は 140mg/株程度が適する。70mgでは定植時に肥切れとなり、210mgでは頂花房の着花数が増加して中休みを生じやすい(表1)。
- 定植時期と生育初期の土壌水分が収量に及ぼす影響が大きく、定植が遅れると生育が抑制され、着花数が減少して収量が低下する。したがって、花芽分化後は速やかに定植するとともに、開花期までの土壌水分をpF 1.8程度に維持して生育初期に株の充実を図る。また、地中加温を行うと厳寒期の葉の展開が促進され2次腋花房以降の収量が増加して生産はさらに安定する(表2)。
- 収穫開始期の生育は草丈24~25cm、葉柄長14~15cm、葉身長13~14cmを目標にする(図1)。
- 果皮及び果肉の硬度は昼温管理が低いほど高くなるが、低温管理では収量が低下するため、品質と収量の面から昼温は25℃程度が適する(表3)。
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| 成果の活用面・留意点 |
- 地中加温は、経済性の面から温湯加温を用いる。
- とちおとめは発根がやや遅いため、仮植後はかん水や遮光などにより活着の促進を図る。
- 低温期には葉が小型化しやすいので、葉面積の確保と2次腋花房の発育促進に電照も効果的である。
- 開花から収穫までの成熟日数は女峰より2~3日短いため、収穫間隔を短くし適期収穫に努める。
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| 図表1 |
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| 図表2 |
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| 図表3 |
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| 図表4 |
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| カテゴリ |
育苗
いちご
栽培技術
施肥
品種
輸送
良食味
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