電子ピペットと培地付きフイルムによる微生物の小型化簡易計数法

タイトル 電子ピペットと培地付きフイルムによる微生物の小型化簡易計数法
担当機関 大阪府立農林技術センター
研究期間 1996~1996
研究担当者 因野要一
内山知二
発行年度 1996
要約 希釈平板法に必要な希釈操作を、試験管の代わりにピペットチップ内で行い、培養には培地付きフィルムを使用する。これらにより、微生物計数システムの小型化と、操作の簡易化ができる。
背景・ねらい  希釈平板法による土壌微生物の計数には、希釈用の試験管と培養用のシャーレを多数準備しなければならず、大型の滅菌装置や培養装置が必要である。また、希釈操作や培地との混合操作も煩雑である。
 そこで、微生物計数システムを小型化し、操作を簡易化する方法を検討する。
成果の内容・特徴
  1. 希釈操作のできる電子ピペットを使用して滅菌水900μL分取し、空気を吸い込んで接触を避け、続いて土壌懸濁液100μLを分取する。これを培地に吐出すればピペットチップ内で希釈混合ができる(図1)。多段階の希釈が必要な場合には、マイクロチューブを併用する。
  2. 培地付きフィルム(3M社製、商品名ペトリフィルム)を使用することで、滅菌作業を省略でき、培養時の省スペース化が図れる(表1)とともに、培地調整・接種・計数・廃棄作業の簡略化が可能である(表2)。なお、本法と従来法の相関については、以下の文献に示されている。
    • L.R.BEUCHAT,B.V.NAIL,R.E.BRACKETT and T.L.FOX,j.of Food Protection,53(10),  864-874(1990)
    • 木村吉希・岩城隆昌,実験動物技術,28(2),147-150(1993)
成果の活用面・留意点
  1. この手法によって、実験者の技量に依存する部分を減らして「一般好気性細菌」や「カビ・酵母」等の微生物の計数を簡便に行うことができる。
  2. しかし、電子ピペットは、手動式ピペットと比べて高価であることや、培地付きフィルムは、使い捨てペトリ皿と比べて高価である、という問題点がある。
図表1 210222-1.jpg
図表2 210222-2.jpg
図表3 210222-3.jpg
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