白絹病菌によるクローバーの除草

タイトル 白絹病菌によるクローバーの除草
担当機関 千葉県農業試験場
研究期間 1997~1997
研究担当者
発行年度 1997
要約 ゴルフ場において発生が問題となっているクローバーを白絹病菌をもちい,生物学的に殺草する技術を確立した。
背景・ねらい 千葉県では平成2年以降新たに開場するゴルフ場では農薬の使用が一切認められていない。そこで,このような無農薬ゴルフ場で発生が問題となっているクローバーを白絹病菌で生物的に殺草する技術を確立しようとした。
成果の内容・特徴 クローバーから分離した白絹病菌(Sclerotium rolfsii)はゴルフ場に使用される芝草には全く病原性を示さなかったが,クローバーに対しては強い病原性があり,将来、無農薬ゴルフ場で除草剤の替わりとして,使用できる可能性を確認した。
  1. 2種のクローバー白絹病菌のクローバーへの接種試験から,その殺草効果はSclerotium rolfsiiが S.delphiniiより高かった。また接種菌量が多くなるほど殺草効果は大きくなった(表1)。
  2. 殺草効果は接種後に不織布で被覆すると高くなったが,実際のゴルフ場での利用場面を考慮すると被覆処理は実用的ではないと思われる。これに対して,無被覆処理でも一部正常株が残存するものの,殺草効果は認められた(表2)。
  3. 白絹病菌の接種の方法として,ふすま培養菌接種の方が菌核接種に比較し約1週間ほど早く殺草効果が現れ,ほとんどの株は枯死状態にまで至った。無処理区では刈り取り2ヶ月後には,葉が再生し,群落が復活したが,ふすま培養菌接種区では再生葉はほとんどなく,群落形成には至らなかった(表3、表4)。
  4. 白絹病菌はゴルフ場で一般に使用されるトールフェスク,ペレニアルライグラス,ケンタッキーブルーグラス,ベントグラス,ハイブリット・バーミュダグラスおよびノシバ,コウライシバには全く病原性を示さなかった。
成果の活用面・留意点 千葉県内の無農薬ゴルフ場などを主対象に実用性を検討する予定。白絹病菌は一般農作物に対しても病原性のあることが知られているので,実際のゴルフ場で使用する場合はクローバーの群落に対し,スポット的に使用する。またゴルフ場の管理者およびプレイヤーが場外に出る時には,靴の裏などの土壌を圧縮空気等で十分に除去する必要がある。
図表1 215537-1.gif
図表2 215537-2.gif
図表3 215537-3.gif
図表4 215537-4.gif
カテゴリ 病害虫 さやいんげん 除草 除草剤 農薬

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