蚕ウイルスに対する卵黄抗体の調製と保存

タイトル 蚕ウイルスに対する卵黄抗体の調製と保存
担当機関 茨城県農業総合センター蚕業研究所
研究期間 1997~1999
研究担当者
発行年度 1997
要約 蚕ウイルスをニワトリに注射して卵黄抗体を調製することで,約2ヶ月間で1羽当たり卵黄で500mlの卵黄抗体が得られる。これをクロロホルムで精製し-30℃に保存すれば,1年後でも力価の変化はない。
背景・ねらい 抗蚕ウイルス抗体を蚕に経口投与することによってウイルス病の発病が抑制されることが知られている。抗体を大量に生産できる卵黄抗体の調製方法と長期間保存する方法を確立し,これを用いたウイルス病伝染防止技術を確立する。
成果の内容・特徴
  1. NPVまたはCPVを抗原として,ニワトリに産卵開始(20~21週齢)前,1週間おきに3回注射して免疫する。免疫期間中の抗体力価は,1回目の免疫後では上昇しないが,2回目の免疫後4日目であがり,3回目の免疫以降では高力価レベルを持続する(図1)。高力価の卵黄抗体を得るには,免疫用のウイルス抗原量はウイルスタンパク3mgでよい。また,免疫後約2カ月間採卵すれば,1羽当たり50個,卵黄量で 500mlの卵黄抗体が得られる。
  2. クロロホルムによる精製で卵黄から脂質を分離することで,抗体を含む水溶性タンパク液が得られる。卵黄量から得られる抗体液の回収率は約66%である。また,精製後の抗体力価は精製前の卵黄抗体と比較して低下しない。
  3. 卵黄をそのまま5℃保存あるいは凍結保存すると8カ月間は抗体力価の推移に変化はないが,1年後には力価が落ちる。また,精製後の卵黄抗体を5℃で保存しても1年後には抗体力価が低下するが, -30℃で凍結保存すれば1年以上は力価の低下はない(図2)。
成果の活用面・留意点
  1. 卵黄抗体の蚕への投与によるウイルス病伝染防止技術の確立に資する。
カテゴリ

こんにちは!お手伝いします。

メッセージを送信する

こんにちは!お手伝いします。

リサちゃんに問い合わせる