| タイトル |
水稲早期栽培における水田雑草イボクサの発生消長と有効除草剤 |
| 担当機関 |
三重県科学技術振興センター |
| 研究期間 |
1998~1998 |
| 研究担当者 |
|
| 発行年度 |
1998 |
| 要約 |
早期栽培におけるイボクサの発生消長は、始期が3月下旬、盛期が3月末~4月上旬で、代掻き後の再生個体が主たる増殖源である。除草には収穫後と春の耕起、代掻きによる埋没が有効で、除草剤では耕起前のジクワット・パラコート液剤とグルホシネート液剤、移植後のシメトリン・ピラゾキシフェン・プレチラクロール粒剤、ピラゾレート粒剤、ビフェノックス粒剤とプレチラクロール粒剤、および中後期のベンタゾン・MCPA水和剤が有効である。
|
| 背景・ねらい |
ツユクサ科の水田1年生雑草イボクサの発生田が増加している。慣行の一発剤散布では効果が不十分な場合がみられ、発生面積、発生量とも増加傾向にある。そこで早期栽培におけるイボクサの発生消長を明らかにするとともに有効な除草を選定する。
|
| 成果の内容・特徴 |
- イボクサの発生始期は3月下旬、発生盛期は3月末~4月上旬で、春耕起しない場合には、イボクサの葉齢は5月上旬には10葉に達し、8葉以上の個体では分げつの発生が認められる(図1)。代掻き後の発生本数は代掻き前の約10%で、内30%が種子発生であるが、種子発生個体の生育量は小さく、代掻き後の主たる増殖源は再生個体である(図1)。9月上旬の稲収穫時には、全茎長が8.5~21m/個体に生長し、生育範囲は約1m四方に達する。
- 発生盛期を過ぎてから春耕起することで発生本数は減少し、生育量も小さくなる(表1)。また、稲収穫後のロータリ耕起で残草量は減少する。
- 代掻き時に完全に埋没させると再生しないが、根の有無に関わらず地上部が一部でも露出していると枯死せず再生する(図2)。
- 耕起前茎葉処理剤ではジクワット・パラコート液剤とグルホシネート液剤の除草効果が高い(表2)。移植後土壌処理剤ではシメトリン・ピラゾキシフェン・プレチラクロール粒剤とピラゾレート粒剤の除草効果が高く、ビフェノックス粒剤およびプレチラクロール粒剤も有効である(表2)。生育期茎葉処理剤ではベンタゾン・MCPA水和剤の除草効果が高く、ベンタゾン液剤、ビスピリバックNa液剤は抑草効果が高い(表2)。
|
| 成果の活用面・留意点 |
- イボクサ発生田における除草体系の組立、除草剤選定のための有効な情報となる。
- 本田試験はイボクサの自然発生田で、ポット試験の再生個体に対する除草効果は2節に切ったイボクサを植え込んで実施した。
|
| 図表1 |
 |
| 図表2 |
 |
| 図表3 |
 |
| 図表4 |
 |
| カテゴリ |
病害虫
雑草
除草
除草剤
水田
水稲
土壌処理
|