暑熱期における採卵鶏への重曹および塩化カリウム給与による産卵成績の改善

タイトル 暑熱期における採卵鶏への重曹および塩化カリウム給与による産卵成績の改善
担当機関 山梨県畜産試験場
研究期間 1998~1998
研究担当者
発行年度 1998
要約 採卵鶏の《暑熱ストレス》による夏期の生産性の低下を防止するため、飼料中に《重曹》および《塩化カリウム》を添加し、鶏に給与すると産卵成績が改善される。
背景・ねらい 夏期の採卵鶏は暑熱ストレスにより採食量が減少するため、鶏卵生産に必要な養分を取り入れることができなくなる。その結果、産卵性が低下するため、一定量の出荷を行っている採卵農家にとっては大きな問題である。
年間を通じて安定した経営を行うためには、夏期における鶏卵の生産性を維持することが非常に重要である。そこで、暑熱ストレスに効果があるとされる重曹(NaHCO3)および塩化カリウム(KCl)を飼料中(Na:0.14%,K:0.42%,Cl:0.21%) に添加し、その給与効果について検討した。
成果の内容・特徴
  1. 飼料中への重曹 0.5%の添加で、2年鶏の夏期の産卵性は向上した(表1,表2)。
  2. 重曹 0.5%添加により飼料摂取量は増加したが、産卵性の向上により飼料要求率は改善した(表1,表2)。
  3. 重曹および塩化カリウムを併用することにより、夏期の産卵性はさらに向上する傾向を示した(表2)。4.飼料中への重曹および塩化カリウムの添加により、夏期の産卵率の低下は抑えられ、その効果は給与終了後も持続した(図1,図2)。
成果の活用面・留意点
  1. 飼料中への重曹の添加は 0.5%とし、過剰給与は望ましくない。
  2. 初年鶏は元々暑熱ストレスに対する抵抗性が高いため、重曹および塩化カリウムを給与しても、その効果は顕著ではない。
  3. 暑熱ストレスによる産卵性の低下は梅雨明け以降に多発するするため、重曹および化カリウムの給与は少なくとも梅雨明け1週間位前から開始し、熱射病の危険がある程度無くなる秋口まで給与を続けるのが望ましい。
  4. 塩化カリウムの添加は排泄物中のカリウム濃度を高める恐れがある。
図表1 215721-1.gif
図表2 215721-2.gif
図表3 215721-3.gif
図表4 215721-4.gif
カテゴリ 経営管理 出荷調整 抵抗性 鶏

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