肥育豚に対するフィターゼ添加低リン飼料給与によるリン排泄量低減効果

タイトル 肥育豚に対するフィターゼ添加低リン飼料給与によるリン排泄量低減効果
担当機関 愛知県農業総合試験場
研究期間 1998~1999
研究担当者
発行年度 1998
要約 豚のリン排泄量低減方法として、フィターゼを添加した低リン飼料の効果を肉豚で検討したところ、肥育前期で30%、肥育後期で20%程度リン排泄量が減少した。また、発育及び肉質には差が認められず、リン排泄量低減方法として有効であることが確認できた。
背景・ねらい 豚排泄物中に含まれる多量のリンは、環境面からも問題視されており、リン排泄量を低減させることが必要である。
この対策としてフィチン酸分解酵素フィターゼが注目されている。そこで、フィターゼを利用した低リン飼料によるリン排泄量低減効果と発育及び枝肉品質に及ぼす影響を検討した。
成果の内容・特徴 三元雑種肉用素豚(WLD)にフィターゼを飼料1kg当たり0,500,1000単位添加し、第3リン酸カルシウム添加量を0.6,0.3,0.0%とした3種の飼料(表1)を給与し、発育試験(4頭群飼4反復:計48頭)、出納試験(代謝ケージでの単飼5反復:計15頭)及び110kg時点でのと殺調査(枝肉品質及び骨の状態)を行い、下記の結果を得た。
  1. 肥育前期(体重30~70kg)、後期(体重70kg~110kg)とも、1日平均増体重及び飼料要求率に差は認められない。(表2)
  2. 枝肉品質及び中手骨の灰分含量に差は認められない。(表3)
  3. リン排泄量は、肥育前期で対照区に対してフィターゼ500単位添加区は21%、1000単位添加区で30%の減少、後期は同じく17%及び22%減少した。(表4)
    これらの結果から、フィターゼ添加低リン飼料はリン排泄量低減手法として有効である。
成果の活用面・留意点 フィターゼ利用の際には無機リン代替量を見込んで飼料を低リン化させることが必須である。
本試験でのフィターゼによるの無機リン代替効果は、500単位で肥育前期0.79,肥育後期0.34g/kg、1000単位で1.27,0.98g/kgであり、肥育後期においてやや劣る傾向が見られたため、留意が必要である。
図表1 215726-1.gif
図表2 215726-2.gif
図表3 215726-3.gif
図表4 215726-4.gif
カテゴリ 豚

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