温州みかん開花期における各種葉面散布資材による窒素吸収

タイトル 温州みかん開花期における各種葉面散布資材による窒素吸収
担当機関 静岡県柑橘試験場
研究期間 1998~1999
研究担当者
発行年度 1998
要約 温州みかん開花期の葉面散布による窒素吸収率は、30日後で尿素が約58%であり、無機質資材やアミノ酸資材の5~24%より高い。尿素の葉面散布により窒素で2kg/haの吸収効果が期待できる。
背景・ねらい 温州みかん栽培では、ハウスミカンやマルチ栽培等で樹勢低下を防ぐため、窒素の葉面散布が行われている。特に、開花期前後には新葉の緑化促進や樹勢維持を目的として行われているが、各種窒素資材の吸収については明らかになっていない。そこで、窒素源としてアミノ酸や無機質資材及び尿素を開花期に散布処理し、葉面散布による窒素吸収を安定同位元素の重窒素15Nを用い明らかにする。
成果の内容・特徴
  1. 各種資材の濃度を同一(尿素0.3%相当)にして、新葉及び旧葉での寄与率を比較すると、いずれも尿素が高く、3日後に新葉で1.8%、旧葉で1.2%、ついで無機質資材の硫安とアミノ酸資材のリジンが高い。吸収速度も尿素が速いと考えられる(図1、図2)。花(果実)でも葉と同様の傾向である(図省略)。
  2. 吸収率を葉数や着花数から推定すると、尿素は3日後で約42%、30日後で約58%、アミノ酸は1~7%と5~20%、無機資材は7~11%と22~24%である(表1)。尿素の0.3%液を3000リットル/ha葉面散布すると、窒素で2Kg/ha程度の吸収効果が期待できる。
成果の活用面・留意点
  1. 農業団体等がミカン栽培農家の技術指導資料として活用する。
  2. この成果は窒素供給資材として各種資材を比較したものであり、生育等に与える影響は検討していない。
図表1 215759-1.gif
図表2 215759-2.gif
図表3 215759-3.gif
カテゴリ 肥料 温州みかん

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