温室メロンの「ス入り果」発生要因と防止法

タイトル 温室メロンの「ス入り果」発生要因と防止法
担当機関 愛知県農業総合試験場
研究期間 1998~1998
研究担当者
発行年度 1998
要約 温室メロンの「ス入り果」は、果実の2次肥大期の多かん水管理により発生が助長される。ス入りの発生は、果実肥大期のかん水量を一定にして土壌pFを1.6以上に管理することで抑制できる。
背景・ねらい 温室メロンの耐病性品種は、うどんこ病やつる割れ病に抵抗性を有し、かつ草勢が強くネット形成が安定し糖度も高いなどから各地で栽培が増加しつつある。しかし、これらの耐病性品種には、果実肥大期の水分不足やえそ斑点病と要因を異にする「ス入り(空隙)果」の発生が見られることがある。そこで、かん水量(土壌水分)、かん水時期及び品種がス入り果の発生に及ぼす影響と発生防止条件について検討する。
成果の内容・特徴
  1. ス入り果の特徴は、果肉が白く繊維が硬くスポンジ状となり、明瞭な空隙が不規則に発生する。ス入り部分は硬く食用とすることは不可能である。果実の外観や肥大は良好であり、外観的には正常果と同等であることから、外観からの判別は困難である。(図1)
  2. ス入り果は、2次肥大期のかん水量を1次肥大期より増やし、土壌pFを1.4以下に維持すると発生が見られる。また、2次肥大期のかん水量を1次肥大期と同量又は減量し、土壌pFを1.6以上に維持すると発生が見られない。(表1)
  3. ス入り果は、交配後23~30日(2次肥大期前半)の時期にかん水量を多くすることにより発生率が75%、程度が2.5と非常に高くなる。(表2)
  4. 2次肥大期のかん水量を1次肥大期より2倍にした条件では、市販の耐病性温室メロンの全ての品種でス入り果の発生が見られる。品種によって発生の程度に差が見られ発生率が69.7%と非常に高くなるものもある。(表3)
成果の活用面・留意点
  1. ス入り果は、果実の2次肥大期前半のかん水量を1次肥大期のかん水量より多くすることにより発生が助長される。そのため、ス入り果の発生を防止するためには、果実肥大期のかん水は一定にして増やさないように管理することが必要である。
  2. ス入り果の発生が見られるほ場では、ス入り果の発生率の少ない品種を選定することが大切である。
図表1 215774-1.gif
図表2 215774-2.gif
図表3 215774-3.gif
図表4 215774-4.gif
カテゴリ うどんこ病 耐病性品種 抵抗性 品種 水管理 メロン

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