タラノキ立枯疫病耐病性系統「蔵王2号」の原木生産と促成栽培の温床管理法

タイトル タラノキ立枯疫病耐病性系統「蔵王2号」の原木生産と促成栽培の温床管理法
担当機関 山梨県総合農業試験場
研究期間 1997~1998
研究担当者
発行年度 1998
要約 タラノキ「蔵王2号」の原木生産ほ場は、畦上を稲わらでマルチする。植え付けと同時に、補植用小苗を15cmポットで35日ほど育苗する。植え付け2年目以降の、株の仕立て本数は2本とする。促成栽培の温床は、平均気温13~14℃と低めの温度で管理する。
背景・ねらい 近年、「蔵王2号」がタラノキ立枯疫病に対し耐病性であることが確認された。そこで、本系統の特性を活かした、原木生産のためのほ場管理法と、促成栽培における温床管理技術を開発する。
成果の内容・特徴
  1. 本ぽの畦上は、稲わらでマルチすることにより、生育の揃いが良く、雑草管理が容易となる(表1)。
  2. 植え付けと同時に、欠株に備え、小苗を15cmポットで養成し、35日ほどで補植する(表2)。
  3. 株の仕立て本数は、植え付け2年目以降2本とする(図1)。
  4. 促成栽培時の温床は、平均気温が13~14℃(Max.22℃,Min.5℃程度)となるよう低温で管理する(図2)。
成果の活用面・留意点
  1. 原木(穂木)生産するための、本ぽへの施肥量は3要素各1.0~1.5kg/aとし、栽植密度は畦幅200cm・株間70~75cmの66~71株/a植えとする。
  2. ほ場は、無病で排水良好なタラノキ栽培処女地を選定する。マルチ資材は、稲わらが保・排水性に優れ、地温変動も少なく適している。黒は水分過多になりやすく、病害発生の恐れがある上、地温変動が大きく生育むらが生じやすいため用いない。
  3. 病害を未然に防ぐために種苗選別を行う。畦はやや高めの平畦とし、排水溝設置などを励行する。また、多肥栽培を避け、梅雨期にはリドミル粒剤(2.0kg/a)をほ場全面に散布する。
  4. 「蔵王2号」は外観上、従来の「新駒」と比べ、1年目の草丈が低い,葉が丸い,刺が多い,側芽が小さい等の特徴がある。また「新駒」より萌芽期が遅く落葉期は早い。
  5. 促成栽培で「新駒」と同様に高めの温床管理を行うと、新芽が膨らまず商品化することができない。そのため、黒寒冷紗や大型換気扇の設置による高温防止対策が必要である。
図表1 215794-1.gif
図表2 215794-2.gif
図表3 215794-3.gif
図表4 215794-4.gif
カテゴリ 病害虫 育苗 管理技術 雑草 施肥 たらのき 排水性

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