| タイトル |
タラノキ立枯疫病の耐病性系統「蔵王2号」を用いた総合防除 |
| 担当機関 |
山梨県総合農業試験場 |
| 研究期間 |
1998~1998 |
| 研究担当者 |
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| 発行年度 |
1998 |
| 要約 |
耐病性系統の蔵王2号を用い、植え付け時の種根選別および種根消毒、栽培圃場でのメタラキシル剤の予防散布を組み合わせた総合防除は、慣行栽培と比較して高い防除効果が認められた。無病地での栽培では、植付け3年間発病が認められなかった。
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| 背景・ねらい |
タラノキの産地は、立枯疫病の発生により崩壊し移動した。本病を単一の防除方法だけで防除することは困難である。そこで、本病の耐病性系統の検索を行い、耐病性系統に耕種的防除法と薬剤防除法を組み合わせた総合防除を確立し、新たな産地の形成、維持を図る。
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| 成果の内容・特徴 |
- 全国で栽培されている6系統の中から耐病性検定を行ったところ、本病に対する感受性は、蔵王2号が最も低く、駒緑、物部、蔵王1号、山形2号が中程度、新駒が最も高かった(表1)。
- 植え付け時に行う種根選別は、罹病種根を不良種根として選別することができた。不良種根とは腐敗、表皮の変色および傷の認められるものとした(表2)。
- 罹病種根のマンゼブ・メタラキシル剤の100倍および200倍による薬剤処理は、無処理に比べ発病を抑制した。
- 梅雨期におけるメタラキシル剤20kg/10aの1ヶ月間隔の2回処理は、本圃での発病を抑制した。
- 本病に耐病性の蔵王2号を用い、種根選別、マンゼブ・メタラキシル剤による種根消毒、メタラキシル剤による圃場での予防散布を組み合わせた総合防除は、慣行栽培と比較して発病跡地および無病地ともに高い防除効果が認められた。特に無病地における発病は、3年間経過しても発病が認められなかった(表3,表4)。
- 以上のことから、タラノキの栽培歴のない無病地に立枯疫病の総合防除法を適用することにより、タラノキの安定栽培ができる。
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| 成果の活用面・留意点 |
- 本病の発病要因として、施肥、断根、土壌水分が考えられるので、圃場は水はけの良い場所を選定し、施肥量は窒素成分で10kg/年を施用し、根を切る管理作業を避ける。
- メタラキシル剤は農薬登録があるが、マンゼブ・メタラキシル剤は未登録である。
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| 図表1 |
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| 図表2 |
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| 図表3 |
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| 図表4 |
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| カテゴリ |
病害虫
施肥
たらのき
農薬
防除
薬剤
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