エブアンドフローと不織布鉢利用による鉢花コチョウランの高品質・省力栽培

タイトル エブアンドフローと不織布鉢利用による鉢花コチョウランの高品質・省力栽培
担当機関 山梨県総合農業試験場
研究期間 1997~1999
研究担当者
発行年度 1998
要約 エブアンドフローと不織布鉢による大輪系コチョウランの中苗の栽培は、株当たりの花茎数、花茎当たりの開花数が増加するため、株当たりの開花数は大きく増加する。葉数や葉面積も増加し、落葉数は減少するため品質が優れる。エブアンドフローの潅水間隔は5日がよく、このシステムで潅水の自動化が図れる。
背景・ねらい 山梨県の高冷地では有利な気象条件を活用したコチョウランなどの洋ラン類の栽培が増加しつつある。しかし、洋ランの潅水は熟練を要し、新規参入が難しい状況にある。そこで、自動的に潅水ができ、しかも省力的なエブアンドフローと不織布鉢を用いてのコチョウラン栽培について検討した。
成果の内容・特徴
  1. エブアンドフローを用いて栽培を行うと一般的な手潅水栽培に比べ花茎1本当たりの開花数、株当たりの開花数が増加し、開花も早くなる。株当たりの葉数や葉面積も優れる(表1、表2)。
  2. プラ鉢と比べ不織布鉢での栽培は株当たりの花茎数が多くなり、花茎1本当たりの開花数も多いため、株当たりの開花数は非常に多くなる。葉数や葉面積も増え、落葉数も少ない(表1、表2)。
  3. エブアンドフローによる潅水の間隔は、生育・開花などから5日おきが優れる(表1、表2)。
  4. 5日間隔のエブアンドフローによる潅水と不織布鉢利用により、コチョウランの中苗から開花までの潅水の自動化は十分可能であり、少なくとも高冷地においては、慣行栽培よりも鉢花品質が大きく優れる。
成果の活用面・留意点
  1. 試験開始時の苗の大きさが葉長12cm、葉面積150cm2であった(試験開始平成9年6月15日)ため、これを大きく下回る小苗については検討が必要。
  2. 試験実施場所が夏期冷涼な岳麓試験地(標高820m)であるため、平坦地での利用については検討を要する。
図表1 215808-1.gif
図表2 215808-2.gif
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