イチゴの空中採苗法におけるモミガラ培地の利用

タイトル イチゴの空中採苗法におけるモミガラ培地の利用
担当機関 茨城県農業総合センター園芸研究所
研究期間 1997~1998
研究担当者
発行年度 1998
要約 イチゴの空中採苗法へのモミガラ培地の利用は、現在、主流であるロックウール培地に比べ同等以上の適苗数が確保され、その代替が可能である。また、モミガラ培地は連年使用が可能である。
背景・ねらい 本県ではイチゴの採苗法として、炭そ病発病抑制と管理作業の省力化を目的に空中採苗法が増加している。現在、本採苗法では、親株の定植培地にロックウールが使用されており使用後の廃棄処理法が確立されていない。そこで使用後の廃棄と農家の入手に優れるモミガラの定植培地としての適応性を検討した。
成果の内容・特徴
  1. 培地素材の物理性について、容積重はモミガラがロックウール細粒綿に比べ1/2以下、三相分布では気相が大きく液相が小さい。モミガラ2作目は初作目に比べ気相が約3%減少し、その分、液相が増加し培地適性が僅かながら向上する(表1)。
  2. 平成9年における各培地の子苗数の推移は、定植日が早い程増加する。しかし、モミガラ初作目培地は4月26日以前定植で、生育後期にその増加が停滞する。一方、5月6日定植のモミガラ初作目培地は、ロックウール細粒綿培地と同等以上の増加が認められる(図1)。平成10年におけるモミガラ初作目培地は、前年同様生育後期に子苗数の増加が停滞する。これは前年を含めモミガラ粉が定植ベット内排水シートの目詰まりを起こし排水不良となったことが原因であった。一方、モミガラ2作目培地は排水不良で、ロックウール細粒綿と同等に増加する(図2)。
  3. 両年ともモミガラ培地は、総採苗数でロックウール細粒綿を下回るものの、適苗歩留まりが高く、同等以上の適苗数が得られる。しかしモミガラ初作目はロックウール細粒綿に比べ、平成9年5月6日定植で総採苗数を上回るものの、平成10年は先の原因で適苗数を下回る(表2)。
成果の活用面・留意点
  1. 本試験の培養液濃度は、定植~ランナー発生初期EC0.8、ランナー発生期EC1.2前後で管理する。
  2. 培養液は20分毎に1分間給液の循環式とする。
  3. モミガラ培地では、モミガラ粉の洗浄除去や粗メッシュ排水シート利用等により排水不良対策が必要である。
  4. より多くの適苗数を得るためには、親株を4月中に定植することが必要である。
図表1 215886-1.gif
図表2 215886-2.gif
図表3 215886-3.gif
図表4 215886-4.gif
カテゴリ 肥料 いちご 栽培技術 省力化

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