| タイトル |
茶栽培における被覆尿素を用いた硝酸態窒素溶脱低減・省力施肥法 |
| 担当機関 |
三重県科学技術振興センター |
| 研究期間 |
1998~1998 |
| 研究担当者 |
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| 発行年度 |
1998 |
| 要約 |
秋肥、春肥の50%を被覆尿素とする追肥を省略した茶栽培体系では、年間窒素施肥量を30%減肥しても、品質・収量が維持され、しかも硝酸態窒素の溶脱を60~70%低減できる。
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| 背景・ねらい |
茶の窒素施肥量は農作物の中で最も多く、茶園地帯では地下水の硝酸汚染が懸念されている。そこで、茶園における適正な施肥量を把握し、環境保全型施肥法を確立するために、肥料の種類や施肥法の違いが、茶の収量・品質、養分溶脱に及ぼす影響を解明する。
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| 成果の内容・特徴 |
- 被覆尿素減肥体系は、年間窒素施肥量を慣行施肥体系(施肥窒素80kg/10a)に比べ30%減肥の56kg/10aとし、秋肥に被覆尿素140日タイプ、春肥に同70日タイプを窒素施肥量の50%(施肥窒素各14kg/10a)施用し、追肥(4回)を省略する。 施肥位置はうね間、土壌は細粒黄色土である。
- 秋肥に用いる被覆尿素140タイプは年内に40%、一番茶摘採までに60%溶出し、春肥に施用する70日タイプは、一番茶摘採までに40%、二番茶摘採までに70%溶出する(図1)。
- 一番茶収量は調査年次によりやや異なったが、被覆尿素減肥体系と慣行施肥体系はほぼ同等である。一番茶の品質は、全窒素、アミノ酸共に被覆尿素減肥体系がやや優れる(図2)。
- 硝酸態窒素の溶脱は、慣行施肥体系では追肥後の一番茶約1ケ月前から二番茶収穫期と秋肥以降に増加するが、被覆尿素減肥体系では年間を通して溶脱が少なくなる。
- 硝酸態窒素の年間溶脱量は、慣行施肥体系13~16g/m2、被覆尿素体系9~13g/m2、被覆尿素減肥体系5g/m2で、被覆尿素減肥体系では慣行施肥体系に比べ溶脱量が60~70%減少する(図3)。
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| 成果の活用面・留意点 |
- 10a当り肥料代は、被覆尿素30%減肥53,100円、被覆尿素標肥70,000円、慣行施肥52,000円である(平成11年3月現在)。
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| 図表1 |
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| 図表2 |
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| 図表3 |
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| カテゴリ |
肥料
栽培体系
施肥
茶
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