| タイトル | 水稲の成型ポット苗を利用した軽労働育苗・移植技術 |
|---|---|
| 担当機関 | 埼玉県農業試験場 |
| 研究期間 | 1998~1998 |
| 研究担当者 | |
| 発行年度 | 1998 |
| 要約 | 成型ポット苗は軽量で、移植可能期間が長く、本田での生育も旺盛で収量性も高い。このため慣行中苗に近い移植苗箱数でも収量・品質の確保が図れる。これは高齢者や兼業農家に適する軽労働化技術である。 |
| 背景・ねらい | 主穀作地帯の担い手は大幅に高齢化しており軽労働な技術が求められている。そこで、育苗の簡易化、苗運搬の軽労働化、移植作業の簡易化ができる成型ポット苗育苗・移植技術を用いた安定・高品質水稲生産技術を開発する。 |
| 成果の内容・特徴 | 1型ポット苗育苗箱には、約60×30×3cm(長さ×幅×深さ)、448穴のセルトレイを使用し、播種粒数は2~3粒/穴で、出芽を揃えるため、播種後、出芽器を用いる。 2 育苗は露地に敷設した根圏制限シートを敷いた育苗プールで行い、管理はポットの半分の高さまで湛水して行う。 3 移植が可能な時期は、ポットの底に根が巻き、トレイから苗を抜いて培土をつまんでも崩れなくなる播種後約20日から、成苗となる50日頃までである(表1)。 4 移植に必要な苗箱数は、株間24cm条間33cm(12.6株/m2)の疎植で慣行中苗体系(株間16cm条間30cm)と同程度で、収量が同等に得られる(表2)。 5 苗の重さは2.7kg/箱で中苗の約半分と軽く、株間24cm植えでの10a当たりの苗の総重量は中苗より6割ほど軽量化できる(表3)。 6 移植作業能率は成型ポット苗専用の4条乗用田植機を用いた場合、走行速度0.7m/sで約30分/10aである。欠株は播種むらにより生じるが、1%以内である。 7 ポット苗では、植え痛みが少なく、移植後の活着・生育が旺盛である(表2)。 8型ポット苗専用全自動播種機、田植機、苗箱等の導入に約150万円の投資が必要であるが、育苗にかかる消耗資材費は5,936円/10aと、慣行中苗体系の6,930円/10aより安価であり、他は慣行並に行えるため高収益が期待できる(表3)。 |
| 成果の活用面・留意点 | 1 本技術は、軽労働・省力技術で、生産は安定しており、高齢者・兼業農家に適する。 2 育苗は慣行苗代に根圏制限シートを敷いても行えるが、苗の生育は劣る。 |
| 図表1 | ![]() |
| 図表2 | ![]() |
| 図表3 | ![]() |
| カテゴリ | 育苗 水稲 播種 |
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