タイトル |
イチゴの収穫調製作業の省力化と品質保持のための新型パック |
担当機関 |
静岡県農業試験場 |
研究期間 |
1997~1998 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1998 |
要約 |
イチゴ`章姫'の収穫調製作業の省力化と品質劣化防止を目的に紙製の新型平詰めパックを開発した。本パックは、果実形状に基づいた果実収納凹部を有するため、階級分けのスケールとなり収穫と同時にパック詰めすることができ、また、果実とパック間の圧迫が少ないことから果実損傷の軽減が可能である。
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背景・ねらい |
イチゴ栽培は、収穫とパック詰め作業に多くの時間を要し、全労働時間の約半分を占めると言われている。一方近年、劣悪な作業姿勢の改善及び収穫作業の効率化を図るために高設式養液栽培が普及しつつある。このため、高設式養液栽培において採果と同時にパック詰めを行えば、収穫調製作業の省力化及び品質劣化防止が期待できる。そこで、採果時に階級分けの目安になり、収穫同時パック詰め作業を可能とする新型平詰めパックを開発する。
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成果の内容・特徴 |
- 本パックは、イチゴ`章姫'の形状に基づいた果実収納凹部を有しているため、採果と同時に容易に階級分けできる(図1)。
- 果実同士の圧迫がなく、果実とパック間の圧迫も少ないため、パック詰め時及び輸送中の果実損傷を軽減できる(図2、図3)。
- 本パックの材質は、パルプモールドにより成型された紙製で、廃棄時の環境負荷が少ない。
- 本パックの形状は、外装容器も兼ね、10パックほど重ね合わせ、外側を段ボール板で囲ってテープ掛けするだけで出荷できる。
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成果の活用面・留意点 |
- 本パックは、果実を収納する部分と底蓋の2ピースから構成される。
- 1パック当たりの単価は、40円(80万パック製造時)程度が想定される。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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カテゴリ |
いちご
出荷調整
省力化
品質保持
輸送
養液栽培
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