早期離乳後の母豚の体重減少と発情回帰性

タイトル 早期離乳後の母豚の体重減少と発情回帰性
担当機関 千葉県畜産センター
研究期間 1999~2000
研究担当者
発行年度 1999
要約 早期離乳した経産母豚の発情回帰日数および次産分娩成績は、通常離乳(21日齢)母豚と差がみられなかったが、授乳期間中の体重減少の程度により発情回帰の遅延がみとめられた。
背景・ねらい 早期離乳・隔離飼育(SEW)方式を養豚経営に導入する場合、従来行われてきた生後3~4週齢での離乳に比べて早期に子豚を離乳するため、幼齢子豚を感染から守り、繁殖母豚や分娩施設の回転を高めて効率的な経営が期待できる。一方、離乳後の発情再帰の遅延や受胎が困難になったり、次産分娩での産子数の減少が指摘されている。
そこで経産母豚を通常離乳より早期の 14、18日齢で離乳し、その後の発情再帰、受胎成績および次産分娩成績について検討した。
なお、授乳期中の給与エネルギーは、日本飼養標準により算出した量を最大量とし、分娩翌日より漸増しながら2週以降を泌乳のピークとして給与した。
成果の内容・特徴
  1. 離乳日齢の早期化による発情再帰の遅延はみとめられなかった。(表1)
  2. 早期離乳後の次産分娩における妊娠日数、一腹産子数、一腹産子重量は、離乳日齢、授乳期の母豚体重減少率のいずれの区分によっても差がみとめられず、すべて標準的な値を示した。
  3. 離乳後の発情回帰日数は授乳期中の体重減少に影響され、体重減少率3%未満と3%以上の平均発情回帰日数はそれぞれ、10.8日、24.0日で有意な差がみとめられた。(表2、図1)また、授乳期中の体重減少率と分娩間隔日数の間にも有意な相関がみとめられた。(図2)
  4. 授乳期中の母豚の体重減少は哺乳日数よりも、授乳期中の要求エネルギーに対する摂取率の影響が大きく、日本飼養標準 100%摂取の群と、100%未満摂取の群との間に有意な差がみとめられた。(表3)
成果の活用面・留意点
  1. 早期離乳・隔離飼育(SEW)方式の導入において、経産豚の14日齢までの早期離乳母豚に発情回帰性、次産分娩成績の低下はみとめられない。
  2. 授乳期の母豚の要求エネルギー量は個々の母豚の基礎代謝量、哺乳子豚数によって異なるので、これらを的確に把握して、母豚の摂取量がこれを下回らないようにする。特に初産次、2産次等の若齢の母豚は骨格、筋肉組織が発育途上のため、増体のための代謝量を考慮して管理する必要がある。
図表1 215991-1.gif
図表2 215991-2.gif
図表3 215991-3.gif
図表4 215991-4.gif
図表5 215991-5.gif
カテゴリ 経営管理 繁殖性改善 豚

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