豚の混合精液による胎子割合とその要因

タイトル 豚の混合精液による胎子割合とその要因
担当機関 神奈川県畜産研究所
研究期間 1999~2002
研究担当者
発行年度 1999
要約 個体精液各々に比べ、運動性と15℃保存性に優れた混合精液(父親2頭、No.A及びB)を用いて人工授精(AI)を実施した。妊娠50~70日の胎子95頭に対してマイクロサテライトマーカーを用いて父親鑑定を実施した。胎子95頭中36頭が父親Aの子、59頭が父親Bの子で、採取時の父親精子濃度とその父親の胎子数の相関が高かった。
背景・ねらい 異なる雄豚の精液を混合すると精子の運動性や低温(15℃)保存性が向上し、(AI)による受胎率および産子数が向上することが知られている。そこで、この現象を解明するため2頭の精液を混合してAIを実施したとき、産子の父親の偏りの有無を調査し、そこに影響する要因を検討する。
成果の内容・特徴 精液の希釈にはModena液を用い、採取直後に精子濃度を1億/mlに調整した。15℃1週間保存後の精子活力は雄豚Aは85+++、雄豚Bは70+++を示していたのに対し、A,Bの混合精液は93+++を示した(図1参照)。雄豚A、Bの混合精液(ロット1~3)を用いてAIを行った結果、雌豚9頭中8頭が受胎し、受胎率(受胎頭数/AI実施頭数)は88.9%であった。妊娠50~70日に母豚8頭から95頭の胎子を採取し、父親鑑定を実施した。雄豚A及びBについて54個のマイクロサテライトマーカーを用いて、多型検出した結果、32マーカーについて多型が認められた(表1参照)。この32マーカーのうち、3マーカー(OPN、S0005、Sw1802)を用いたところ、胎子95頭についてすべての父親を特定できた。胎子95頭中、雄豚Aの子は36頭、雄豚Bの子は59頭とBの子が多い傾向を認め、右側子宮角ではBの子が有意に多かった(表2参照)。各父親が胎子数に影響する要因として、採取時の父親精液性状(ロット1~3)について検討した結果、精子濃度と人工授精による胎子割合との間に関連性が認められた(図2(相関係数=0.62)、図3参照)。奇形率や精液採取量と胎子割合には関連性は認められなかった(図4、図5)。
成果の活用面・留意点 今後、精漿と精子の関係を明確にする必要がある。混合精液を使用する農家においては、父親鑑定の手法は育種選抜を実施する上で必要となる技術である。
図表1 216026-1.gif
図表2 216026-2.gif
図表3 216026-3.gif
図表4 216026-4.gif
図表5 216026-5.gif
図表6 216026-6.gif
図表7 216026-7.gif
カテゴリ 育種

こんにちは!お手伝いします。

メッセージを送信する

こんにちは!お手伝いします。

リサちゃんに問い合わせる