ハウスミカンにおけるミカンキイロアザミウマの物理的防除法

タイトル ハウスミカンにおけるミカンキイロアザミウマの物理的防除法
担当機関 静岡県柑橘試験場
研究期間 1998~1998
研究担当者
発行年度 1999
要約 ハウスミカンにおけるミカンキイロアザミウマの果実被害を軽減するため、物理的防除法を確立した。ハウスの側窓開口部に不織布交編ネットまたはアルミ蒸着フィルム交織ネットを被覆することにより高い侵入防止効果が得られ、さらに、ハウス外周に不織布をマルチすることにより効果が安定する。
背景・ねらい ハウスミカンの難防除害虫であるミカンキイロアザミウマの発生生態を解明するとともに有効な物理的防除法の確立を図る。
成果の内容・特徴
  1. 本種のハウス内での発生量は、隣接の野外雑草や開花期の露地ミカン等での発生量と相関が高く(図表省略)、ハウス外からの侵入量に強く左右されているものと推察される。
  2. ハウス外周に不織布(光反射率90%以上、2m幅)をマルチ処理するとハウス内の果実寄生密度及び被害は低減する(図表省略)。これは不織布の光反射作用により成虫の飛翔等行動を攪乱し、侵入を阻害するためである。
  3. 不織布交編ネット(6mm幅の不織布を編み込んであるネット)は、編み込み間隔が異なる3種類(遮光率 50-55、60-65、70-75%)のいずれも高い侵入防止効果が得られる。また、アルミ蒸着フィルム交織ネット(遮光率50%)は不織布交編ネットに比べやや劣るものの、青色ネットと二重に被覆することにより高い効果が得られる(図1)。
  4. 側窓開口部に青色ネットのみ被覆した慣行ハウスに比べ、これに加えて不織布交編ネット(遮光率60-65%)を被覆する、あるいはアルミ蒸着フィルム交織ネットを被覆しハウス外周に不織布をマルチすることにより、安定した侵入防止効果及び果実被害軽減効果が得られる(表1)。
成果の活用面・留意点
  1. 現地ハウスにおいて上記の物理的防除法の普及を図っていく予定である。
  2. ハウス外周へ不織布をマルチする場合、最適な処理範囲についてさらに検討する必要がある。
図表1 216045-1.gif
図表2 216045-2.gif
カテゴリ 病害虫 害虫 雑草 防除

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