排出液削減型トマトロックウール栽培システム

タイトル 排出液削減型トマトロックウール栽培システム
担当機関 三重県科学技術振興センター
研究期間 1998~1999
研究担当者
発行年度 1999
要約 トマトのロックウール栽培において、培養液を3回再利用することにより、生育、収穫日、収量に影響なく、栽培系外への排出液量を慣行のかけ流し栽培の11%まで削減可能である。
背景・ねらい ロックウールは化学的、物理的安定性、作物に与える影響および作業性などの点で優れた特性を有しており、規模拡大と生産の安定化を求める農家の間に普及してきた。しかし、今後の養液栽培面積の拡大にともない、培養液の排出が河川、伊勢湾等の環境を汚染するとして社会的問題に発展する懸念がある。そこで、他の栽培方式に比べ培養液の排出が多いとされているロックウール栽培について、排出液量を削減するシステムを開発しようとした。
成果の内容・特徴
  1. 本システムは排出液用タンク数個を設置して、培養液を再利用回数ごとに分けて管理する(図1)。
  2. 培養液の再利用は各タンクが満水になった時点で、新しい培養液との混合や成分の再調整なしに行なう。
  3. 排出液量は、培養液を1、2、3回再利用すると、慣行のかけ流し栽培の32.2%、16.1%、11%に削減できる(図2)。
  4. 培養液の再利用による生育、収穫日、果実品質、収量への影響はない(表1)。
成果の活用面・留意点
  1. 本システムは平成10年に特許出願(平成10年特許願第231285号)した。
  2. 排出液を貯めるタンク容量は1回の給液に必要な量を基本とし、栽培面積に見合うものを使用する。
  3. 培養液の再利用は地下部病害が発生したときに病原菌の拡散を助長する可能性があるので、病害発生の恐れのある場合は殺菌装置と組み合わせる必要がある。
  4. 培養液の再利用により7~10万円/10a/年の肥料代が節約できる(年間肥料代40万円/10aで試算)。
図表1 216055-1.gif
図表2 216055-2.gif
図表3 216055-3.gif
カテゴリ 肥料 規模拡大 トマト 養液栽培

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