秋どりレタス栽培における紙マルチの増収効果

タイトル 秋どりレタス栽培における紙マルチの増収効果
担当機関 愛知県農業総合試験場
研究期間 1998~1999
研究担当者
発行年度 1999
要約 定植時期が高温期にあたる10~11月どりレタス栽培において、紙マルチの利用は活着および初期生育を安定させる。その結果、慣行栽培法(黒色ポリマルチまたは無マルチ)に比べて収穫株率・球肥大が良好となり、収量が増加する。使用後の紙マルチについては、ロータリによる土中へのすき込みが可能である。
背景・ねらい 環境への配慮から考案された「紙マルチ」には、地温の上昇を抑制する性質があることを確認しており、この特性を十分活用できる品目・作型の選定が急務である。そこで、高温により作柄が安定しにくい秋どりレタス栽培において紙マルチの適合性および有効性を明らかにし、本資材の普及を図る。なお、本県産地の同作型では、早い時期には無マルチ栽培が、遅い時期には黒色ポリマルチ栽培が慣行とされている。
成果の内容・特徴
  1. レタスは外葉の展開によりマルチ表面を押さえるため、被覆状態が安定する。また、表1に示す10~11月どりレタス栽培では、定植~生育初期が残暑にあたり、紙マルチの地温上昇抑制効果を発揮しやすい。
  2. 紙マルチの収穫株率は、黒色ポリマルチ(以下、黒PEマルチ)に比べ平均30%高い(表2)。これは、紙マルチが黒PEマルチに比べ、活着および初期生育を揃え、変形球・不結球の発生を軽減することによる。紙マルチと無マルチとの差異は認められない。
  3. 紙マルチの球重は、黒PEマルチと同程度であるが、無マルチに比べると平均10%重い(表3)。紙マルチ下では無マルチに比べてpF値が低く推移し、球肥大に好適な土壌水分が維持されることによる。
  4. 紙マルチでは、黒PEマルチに比べて平均32%、無マルチに比べて平均15%の増収効果を示す(表4)。
  5. 使用後の紙マルチは、ロータリにより土中へすき込むことができる。
成果の活用面・留意点
  1. 紙マルチは、使用済みマルチの撤去作業が不要で、処分も容易である。
  2. 紙マルチ利用によるレタスの抽だい抑止効果は小さく、作期の前進化までは期待できない。
  3. 紙マルチは既存のマルチャーを改造することにより機械展張できるが、資材が重くて破れやすいため、作業には注意を要する。
図表1 216074-1.gif
図表2 216074-2.gif
図表3 216074-3.gif
図表4 216074-4.gif
カテゴリ 栽培技術 レタス

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