タイトル |
寒冷地における養液栽培によるカーネーションの2年切り生産技術 |
担当機関 |
長野県野菜花き試験場 |
研究期間 |
1999~1999 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1999 |
要約 |
カーネーションの養液栽培による2年切り生産では、2番花を元切り採花するか、2番花採花後に草丈10~20cmで切り戻すことにより2年目も安定した品質が得られ、収量の増加と切り花期間の拡大が可能となる。
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背景・ねらい |
カーネーションの2年切り栽培は、種苗費の削減や切り花収量の増加が可能であるが、2年目の品質低下や作業性の悪化が問題となり、広く普及するには至っていない。そこで、養液栽培を用いて、採花や切り戻しの方法、品種特性等について検討し、安定栽培技術の確立を図る。
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成果の内容・特徴 |
- 採花方法は、2年目の品質と収量を考慮すると、2番花を分枝元2節程度残して元切り採花する方法(2番花元切り)が優れる(表1)。
- 2番花の収穫後に切り戻す方法も有効で、切り戻す部位は、芽整理や品質面から2次分枝下の草丈10~20cmの位置が適切である(表2)。また、品種「フランセスコ」では、10月上旬~1月上旬に切り戻すと4月上旬~5月中旬から開花し、4月中下旬~6月上中旬が採花ピークとなる(表3)。
- 2年切り栽培では、採花パターンや2年目の春~夏の採花数は品種間差が大きい。しかし、採花数は、いずれの品種も1年毎に改植した場合に比べて多く、多収の面からはフランセスコ、ソネットマリア等が適する(図1)。
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成果の活用面・留意点 |
- 試験はロックウール栽培で実施したが、養液土耕栽培等での活用も可能と考えられる。
- 高温期、芽吹きが悪い品種、下葉がないときなどの切り戻しは、株落ちの発生を防止するために2次分枝より上位節を残して行う。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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図表4 |
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カテゴリ |
安定栽培技術
カーネーション
改植
品種
養液栽培
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