未熟種子培養法によるササユリの苗生産期間の短縮

タイトル 未熟種子培養法によるササユリの苗生産期間の短縮
担当機関 静岡県農業試験場
研究期間 1998~1999
研究担当者
発行年度 1999
要約 ササユリの交配後3ヵ月目の未熟種子は、薬品浸漬処理により発芽率が高まる。さらに、未熟種子培養法により早期に発芽を誘導し、球の養成培養行なうことにより、従来法に比して、ササユリの苗生産までの期間を約2年間短縮できる。
背景・ねらい ササユリ(Liliumjaponicum)は静岡県にも自生する鑑賞価値の高いユリである。ササユリの増殖は一般にリン片が利用されているが、より簡易でかつ増殖率の高い方法として種子の利用が有効であると考えられる。しかし、種子から開花までには約6年の長い年数が必要であり、このことが園芸的利用を困難にしている。そこで、効率的な増殖を目的として未熟種子を利用した培養を試みると共に、実生から開花までの年数短縮を目的として培養方法についても検討を行う。
成果の内容・特徴
  1. 交配3ヵ月目のササユリ未熟種子に対し、付傷処理や薬品浸漬処理等を行うことにより発芽を促進し、さらに、MS培地で液体培養することにより、2~3ヵ月で球形成を誘導できる(図1)。
  2. 形成された球の養成は、糖源をグルコースとするMSを基本培地とし、培養温度20℃の暗条件下での液体培養が有効である。また、基本培地へ標準量の3倍のリン酸ナトリウムを添加することにより、培養中の球の肥大や鉢上げ後の生育を促進できる(図2)。
  3. 鉢上げ前の低温処理は、鉢上げ後の地上出芽率を高めるとともに、出芽の揃いを良くし、鉢上げ後の球の肥大を促進する効果がある(図表省略)。
  4. 自生地では交配から種子まで5ヵ月、出芽までに17ヵ月の計22ヵ月を要するが、未熟種子培養法では交配後6ヵ月で球形成し、出芽させることが可能となる。さらに、早期に球養成培養を行なうことが可能であり、培養を継続することにより、2年で茎立ちする個体も出現するので、開花までの期間を従来法に比して2年以上短縮できる(表1、図3)。
成果の活用面・留意点
  1. 本方法は種子を利用した培養法であるため、親植物と全く同一の個体は得られない。
図表1 216090-1.gif
図表2 216090-2.gif
図表3 216090-3.gif
図表4 216090-4.gif
カテゴリ ゆり

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