天蚕の生クヌギ葉ペースト飼料の製造法と飼育

タイトル 天蚕の生クヌギ葉ペースト飼料の製造法と飼育
担当機関 群馬県蚕業試験場
研究期間 1999~2000
研究担当者
発行年度 1999
要約 生クヌギ葉を磨砕して作製した生クヌギ葉ペーストを主原料にした天蚕用人工飼料を開発した。飼料組成は、クヌギ葉ペースト、脱脂大豆粉末、ビタミン類、クエン酸、防腐剤、水道水で構成されている。開発した飼料で全齢飼育が可能である。
背景・ねらい 飼料樹の生育に関係なく実験室内で、いつでも天蚕の幼虫飼育を行い、生理学、病理学、遺伝学等の研究をするためには、継代飼育が可能な人工飼料が必要である。しかし、現在開発されている人工飼料は稚蚕飼育は良好であるが、壮蚕飼育まで全齢期間を安定して飼育できる人工飼料は開発されていない。そこで、天蚕の全齢飼育が可能な人工飼料を生クヌギ葉を磨砕した生クヌギ葉ペーストを主原料にして開発する。
成果の内容・特徴
  1. 生クヌギ葉を主成分(85%)とする人工飼料(生クヌギ葉ペースト飼料)を開発した(表1)。
  2. 飼料の調製は、成分混合後に60℃で30分間の低温殺菌を行う(図1)。
  3. 飼料への摂食を良好にするため、掃立から1眠までの天蚕幼虫は暗飼育を行う。
  4. 生クヌギ葉ペースト飼料に対する幼虫の摂食行動は非常に活発である(図2)。
  5. 飼育した天蚕の蛹化と羽化において、形体的異常は認められない(図3・図4)。
  6. 生クヌギ葉ペーストは凍結保存することによって1年間以上の保存が可能である。
成果の活用面・留意点
  1. 生クヌギ葉の若い軟葉を利用するとペースト化が容易である。
  2. 飼料調製にあたっては、飼料が70℃以上にならないよう蒸煮処理に注意する。
  3. 飼育に際しては、プラスチック網を敷いた上で飼育し、幼虫の足場を確保すると共に除沙を容易にする。
  4. 飼料の硬度は、材料のクヌギ葉ペーストの収穫時期、収穫部位によって異なるので、添加水分量によって調節する。
図表1 216118-1.gif
図表2 216118-2.gif
図表3 216118-3.jpg
図表4 216118-4.jpg
図表5 216118-5.jpg
カテゴリ 大豆

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