タイトル |
非病原性フザリウム菌による温室メロンのつる割病の防除 |
担当機関 |
静岡県農業試験場 |
研究期間 |
1998~1998 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1999 |
要約 |
非病原性フザリウム・オキシスポラムSNF-356菌株を、温室メロンの育苗用土及び、蒸気消毒直後のメロン栽培用ベッドの土壌に接種することにより、つる割病が防除できる。温室メロンでは、本菌資材の使用により接木不要となる。
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背景・ねらい |
温室メロンではつる割病防除のため、栽培用ベッドの土壌を蒸気消毒し、さらに抵抗性台木への接木を行っている。接木は作業及びその後の管理に要する労力が大きい他、緑斑モザイク病の感染の危険性があり、接木不要の栽培方法の開発が求められていた。
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成果の内容・特徴 |
- つる割病防除効果を示す菌株は、FusariumoxysporumSNF-356菌株である。
- 本菌株は、ふすまなどの有機物を培地として増殖した資材として用いる。この資材を、①育苗用土に接種混和しこれにメロン種子を播種する、又は②蒸気消毒直後の栽培用ベッド土壌に接種混和しここにメロン苗を定植することにより利用可能で、この一方または両方を組み合わせて実施する事によりつる割病の防除ができる(表1)。
- 温室メロンにおいて、毎作蒸気消毒を行い病原菌密度が低い状態が保たれている場合には、本菌資材の使用により接木が不要となるが、前作でつる割病が発生したり、蒸気消毒が不十分などで土壌中の病原菌密度が高い場合には、防除効果は十分ではない(表1、病原菌多接種区)。
- 本菌株は、催芽時の接種または育苗中のポットへの培養液のかん注接種では防除効果を示さない(表2)。
- 本菌株は、温室メロンの生育に悪影響を及ぼさない。また、ホウレンソウ、ダイコン等10科25種の作物に病原性を示さず、防除用資材として安全に活用できる(表3)。
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成果の活用面・留意点 |
- 資材化及び供給体制については検討中である。
- 土中の病原菌密度が高い場合には、防除効果は不十分である。蒸気消毒時間を長くとってから本資材を用いるか、接木栽培を行う必要がある。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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カテゴリ |
病害虫
育苗
栽培技術
台木
だいこん
抵抗性
播種
防除
ほうれんそう
メロン
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