水田条件での家畜ふん堆肥からの窒素発現量推定モデル

タイトル 水田条件での家畜ふん堆肥からの窒素発現量推定モデル
担当機関 愛知県農業総合試験場
研究期間 1999~2002
研究担当者
発行年度 1999
要約 水田条件での家畜ふん堆肥からの窒素発現量を30℃4週間培養窒素及び全窒素から推定するモデルを作成し、水稲の窒素吸収量によりその適合性を確認した。
背景・ねらい 持続的農業の推進によって、有機物の施用についてもその肥料成分を勘案した施用及び施肥が求められ、有機物の肥効特性を把握することがますます必要となってきた。これまでも、家畜ふん堆肥からの窒素発現量の推定は、反応速度論等に基づいて行われてきたが、必ずしも汎用性の高いものとはいえない。そこで、水田条件での家畜ふん堆肥からの窒素発現量について、堆肥の窒素特性値(30℃4週間培養窒素及び全窒素)を用いた推定モデル作成し、その適合性を検討した。
成果の内容・特徴
  1. 水田における家畜ふん堆肥からの窒素発現量は、本県で土壌窒素発現量推定に用いられているモデルを使用し、堆肥の全窒素及び土壌と混合した時の30℃4週間培養発現窒素から地温に基づいて推定する(図1)。
  2. 室内培養試験の結果、3畜種(牛、豚、鶏)とも表1に示す窒素発現特性値で推定値と実測値の適合性が高かった(図2)。
  3. 窒素発現特性値についてみると、見かけの活性化エネルギー(Ea)は、3畜種とも22,000cal mol-1で土壌窒素の場合と同じ値となり、速度定数については、鶏ふん堆肥のk1が非常に大きく、牛ふん堆肥はk1、k2とも小さい。
  4. 土壌肥沃度及び有機物施用量の異なる条件でモデルの検証を行った結果、水稲の窒素吸収量推定値と実測値との差は0~0.5kg/10aでほぼ一致し、モデルの適合性が検証された(表2)。
成果の活用面・留意点
  1. この推定モデルを用いることにより、農家が入手できる堆肥の種類に応じた窒素供給量が把握でき、柔軟な施肥診断が可能となる。
図表1 216187-1.gif
図表2 216187-2.gif
図表3 216187-3.gif
図表4 216187-4.gif
カテゴリ 肥料 水田 水稲 施肥 鶏 豚

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