キャベツの省力栽培における効率的なスプリンクラ配置

タイトル キャベツの省力栽培における効率的なスプリンクラ配置
担当機関 愛知県農業総合試験場
研究期間 1999~1999
研究担当者
発行年度 1999
要約 20m×50mの10a圃場で、機械導入のためライザ管を短くしてスプリンクラをキャベツ高さ内に設置し、圃場両端にパートスプリンクラを配置して10m間隔の6本立ち(パート2+フル4)でかん水すると均等散布でき、道路への飛散も削減できる。
背景・ねらい キャベツ栽培におけるかん水は定植直後が最も重要であり、スプリンクラかん水はセル成型苗を痛めないので、現地でも広く用いられる。しかし、省力軽作業化キャベツ栽培においては、両側にブームスプレーヤを張り出す乗用管理機が防除作業に導入されるが、設置してあるスプリンクラが邪魔になるうえ、機械化一斉収穫のためには生育が揃う均一なかん水が必要である。更に、水不足でも道路までかん水しているとの社会的批判がある。そこで、効率的なかん水を行うためのスプリンクラ配置を検討する。
成果の内容・特徴
  1. 現在使用されている中間圧スプリンクラについて、ライザ管の1m及び0mの条件下で、できる限り無風時に散水テストを行い、単一スプリンクラの散水量分布を距離の関数として数式化し(図2)、現地圃場での散水量分布のシミュレーションを行う。
  2. スプリンクラの配置間隔は計画設計基準では散水直径の55~60%としているが、実際には20m×50mの10aの圃場サイズが前提条件にあり、現況のかん水は中央線上に8m間隔の6本立ちに配置(散水直径の27%と超過密配置)して行っている(図3a)。
    ライザ管を通常より1m短くすると、スプリンクラの散水範囲は、散水テストでの実測や噴出された水滴の飛翔シミュレーションから分かるように5%程度小さくなり(図1)、実測の散水量分布はスプリンクラ近傍で若干多くなるが(図2)、現況配置の場合および現況配置でライザ管を短くした場合の散布効率Epを比較してみると69.2%から60.2%へと非常に悪くなる(表1)。単純に短くするだけでは散布効率の劣化が大きい。
  3. 機械化のためスプリンクラをキャベツ高さ内に低く設置し、圃場長さ50mに対して圃場両端にパートサークル・スプリンクラを各1本、その間にフルサークル・スプリンクラを4本の計6本立ちで10m間隔に直線上に配置すると(図3b)、散布効率Epが63.3%となり、設計基準の60%以上を満足すると共に(表1)、道路への飛散も従来より89%削減できて非常に有効である。なお、フルサークル・スプリンクラの3本、2本の場合の散布効率も基準値以上となるが、現地圃場では風も強く、複数のスプリンクラ(2方向以上)からのかん水が風に対して有利であることから4本を採用する(表1)。
  4. 本法により防除作業に支障無く、スプリンクラかん水を行うことができる。
成果の活用面・留意点 本試験成果は、中間圧スプリンクラを使用する場合に適用できる。
図表1 216195-1.gif
図表2 216195-2.gif
図表3 216195-3.gif
図表4 216195-4.gif
カテゴリ 病害虫 機械化 キャベツ 栽培技術 防除

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