| タイトル |
火山灰土壌における高樹齢日本なし「幸水」の収量に関与する樹体要因 |
| 担当機関 |
茨城県農業総合センター園芸研究所 |
| 研究期間 |
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| 研究担当者 |
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| 発行年度 |
2000 |
| 要約 |
火山灰土壌に栽培された高樹齢日本なし「幸水」(25年生以上)の樹体調査を行い収量との関係を検討した結果、収量には5月下旬の全葉数に占める10cm以下新梢葉数比、予備枝配置本数及び1側枝当り着果数が主に関与することが明らかとなる。
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| 背景・ねらい |
日本なし「幸水」は茨城県の基幹品種であるが、近年、収量は低下傾向にある。そこで県内現地の火山灰土壌で栽培されている高樹齢(25年生以上)「幸水」について樹体生育及び収量等を1998~1999年に詳細に調査検討し、多収に関与する樹体要因を明らかにする。
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| 成果の内容・特徴 |
- 現地調査における収量と樹体要因の関係を検討した結果、以下の傾向が認められた。
1)1側枝当たりの着果数が多い樹で収量が多い傾向(r2=0.745***)が認められた(図1)。また、着果数と1果重の間には顕著な相関は認められず、単位樹冠面積当たり3.5kg/m2以上の収量が確保できたほとんどの樹では1側枝当たり5個以上着果させていた。 2)単位樹冠面積当たりに配置する予備枝本数の多い樹で収量が多い傾向(r2=0.539**)が認められた(図2)。3.5kg/m2以上の収量が確保できた樹の多くで 現行の指導基準を上回る2.5本/m2以上の予備枝が配置されていた。
- 収量を目的変数、34個の樹体要因を説明変数とし変数増減法(Fin≧3.0)で重回帰分析を行った結果、X1:5月下旬における全葉数に占める10cm以下新梢葉数比(%)、X2:単位樹冠面積当たりの予備枝本数(本/m2)及びX3:1側枝当たりの果実数(果/本)の3変数が重回帰式に取り込まれた(表1)。この重回帰式(R2=0.9610)による各調査樹の推定値と実測値の差(残差)はすべて 0.3kg/m2以内であった(図3)。
- 以上の結果より、火山灰土壌に栽培された高樹齢の「幸水」において多収を維持するには、5月下旬における全葉数に占める10cm以下新梢葉数の割合を高めるとともに、予備枝を多く配置して樹勢を強化し、1側枝当たりの着果数を多くすることが重要と考えられた。また、今回の調査範囲内に限れば3.5kg/m2以上の収量を確保するためには、予備枝を2.5本/m2以上配置し、1側枝当たり5個以上着果させることが必要と考えられた。
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| 成果の活用面・留意点 |
- 誘引や摘心などの新梢管理により果実生産の高い、優良な側枝を育成する。
- 果そう葉を早期に確保するため、予備枝や側枝の密度を高め、定芽を多く配置する。
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| 図表1 |
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| 図表2 |
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| 図表3 |
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| 図表4 |
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| カテゴリ |
日本なし
品種
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