芳香シクラメンの作出とその香気成分

タイトル 芳香シクラメンの作出とその香気成分
担当機関 そ菜担当
研究期間 2000~2005
研究担当者
発行年度 2000
要約 シクラメンの栽培種(Cyclamen persicum,2n=2x=48)と野生種(C. purpurascens,2n=2x=34)を交配し、コルヒチン処理と胚珠培養により種子稔性があり、芳香性のある複二倍体(2n=4x=82)を作出することができる。花からヘッドスペース法で香気成分を捕集し、GC/MSで分析すると特徴的な香気成分が検出される。
背景・ねらい 栽培シクラメンは完成度の高い鉢物花きであるが、香りが乏しい。野生種は園芸的な価値は低いが、花に良い香りがある。この両種を交配し、栽培シクラメンと同等な草姿を持つ芳香シクラメンを作出し、その香気成分を明かにする。
成果の内容・特徴
  1. 栽培種(C. persicum, 2n=2x=48)と野生種(C. purpurascens, 2n=2x=34)との間には、受精後に雑種胚が崩壊する交配不和合性があるため、従来の方法では雑種が得られないが、雑種胚が崩壊する前に胚珠を取り出し、無菌条件下でコルヒチン処理し、胚珠培養を行うことにより種子稔性のある複二倍体(2n=4x=82)が得られる。
  2. 栽培種、野生種、複二倍体のそれぞれの花からヘッドスペース法で香気成分を捕集し、ガスクロマトグラフ/マススペクトルにより分析すると、60種の香気成分が検出できる。栽培種に特徴的な成分としてベーターカリオフィレン、フムレンが検出され、野生種に特徴的な成分としてシトロネロール、ゲラニオール及びシスー、トランスーシナミックアルコールが検出される。複二倍体の花からは野生種に近い香気成分が検出される。
成果の活用面・留意点
  1. 複二培体の草姿は栽培シクラメンと同等であり、野生種に近い芳香があるため、このままでも実用品種として使える。
  2. 複二倍体には白、ピンク、紫の花色があるため、これらの系統間交配によりさらに多くの品種が育成される。
  3. 複二倍体の生育反応は従来のシクラメンと異なるため、栽培試験が必要である。
図表1 216355-1.gif
図表2 216355-2.jpg
図表3 216355-3.jpg
図表4 216355-4.jpg
カテゴリ シクラメン 品種

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