タイトル |
フリージアの促成栽培で発生する高温障害の形態的分類 |
担当機関 |
茨城県農業総合センター園芸研究所 |
研究期間 |
2000~2000 |
研究担当者 |
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発行年度 |
2000 |
背景・ねらい |
低温処理を利用するフリージアの冷蔵促成栽培では、低温処理後に高温に遭遇することにより様々な形態の奇形花序が現れることが知られているが、高温障害の程度に応じた形態的な変化を分類するまでには至っていない。そこで、高温障害の発達程度と開花時の花序の形態との関連について明らかにする。
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成果の内容・特徴 |
- 湿潤状態での低温処理(10℃5、6週間)後の高温処理(24℃1~3週間)により、種々の傾斜角を持つグラジオラス咲き花序(図1)を人為的に作出することができる。
- 高温遭遇量が多くなるにつれて花序傾斜角が大きくなり、さらに異常花序の発生が多くなる一連の傾向が見られる。
- 正常花序には、到花日数と葉数がグラジオラスと同程度か明らかに多いかで明確に区別できる2つのタイプがあり(図2)、前者を正常花序(高温処理なし区、低温処理6週間後高温処理1週間区)、後者を偽正常花序(低温処理5週間後高温処理1~3週間区、低温処理6週間後高温処理3週間区)とする(表1)。なお、偽正常花序は異常花序の第1花が座止したものである。
- 低温処理期間が長いほど、すなわち高温に遭遇する時の花芽の発達段階が進んでいるほど高温障害の発生が少ない傾向がみられる。
- 高温処理期間が長くなるにつれて、正常花序から、グラジオラス咲き花序、異常花序、そして偽正常花序に花序の形態が変化する。
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成果の活用面・留意点 |
- 「ブルーヘブン」を供試して得た結果である。
- 実際栽培で、高温障害を回避するための好適な低温処理期間や定植期を判定するための参考資料となる。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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カテゴリ |
グラジオラス
高温対策
栽培技術
フリージア
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