| タイトル |
ポーラスコンクリートブロック護岸の早期緑化のための充填土壌素材 |
| 担当機関 |
三重県科学技術振興センター |
| 研究期間 |
2000~2001 |
| 研究担当者 |
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| 発行年度 |
2000 |
| 要約 |
ポーラスコンクリートブロック護岸の緑化に当たっては、充填土壌の蒸発散による過乾燥及びアルカリ分の溶出に伴うpH上昇の影響を軽減する必要がある。充填土壌として山砂を基土とする場合、保水剤1%(w/w)及びピートモス30%(v/v)を混合することが望ましい。
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| 背景・ねらい |
近年、自然生態系に配慮した河川護岸工法としてポーラスコンクリートブロック(以下PCブロック)を用いた多自然型護岸が注目されており、その早期植生回復技術の確立が求められている。本県が開発した植栽穴空きPCブロックは、連続孔隙を23%以上有し、植物根の伸長が期待できるが、その生育及び活着は充填土壌量が少ないことから天候やブロックから溶出するアルカリ分の影響を受けやすい問題がある(図1)。そこで充填土壌の要件について明らかにする。
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| 成果の内容・特徴 |
- 充填土壌として山砂(中粗粒黄色土)を用いた場合、無植裁条件下における土壌のpF値は、夏期に地温が周辺土壌に比べ日中で最大5℃程度高くなるため、多量の降雨がある場合を除き、長期間pF値2.7を超えることになる。一方、保水剤(デンプン系)を2%添加した場合のpF値は1.5~2.0の有効水分範囲内で推移し、保水剤添加によって土壌の過乾燥が長期間防止できる(図2)。また、保水剤の利用は土壌の硬化防止効果も期待できる(表1)。
- 無植裁条件下では、PCブロックからのCa2+の溶出に伴い、充填土壌のpHは6ヶ月で1程度上昇する。保水材を添加することでCa2+は保水剤に保持され溶脱が減少するためpHの上昇は一層顕著となる(表1)。
- 耐アルカリ性及び耐乾燥性の高い「アベリア」を植裁した条件で山砂への保水剤及びピートモスの最適添加割合を検討した。保水剤の添加によるpF値の低減効果は1%と2%添加に差は認められないが、枯死株率は1%添加の方が保水剤の膨張に伴う物理的な根痛みが少ないことから低くなる(図3)。また、ピートモスを30%添加すると保水剤の添加に伴うpHの上昇をほぼ抑制でき(図4)pF値も0.1程度低下できた。
- 以上の結果、山砂を基土とする充填土壌は、保水剤1%(w/w)及びピートモス30%(v/v)を混合した用土が望ましい。
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| 成果の活用面・留意点 |
- PCブロックを用いた多自然型河川護岸の実施工及び緑化技術として活用できる。
- 調整土壌は吸水時に乾燥時の最大2倍程度に膨張する。このため、充填量は植栽穴容積の8割程度を目安とする。
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| 図表1 |
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| 図表2 |
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| 図表3 |
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| 図表4 |
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| 図表5 |
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| カテゴリ |
乾燥
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