いもち病抵抗性同質遺伝子系統 「コシヒカリ新潟BL1〜8号」

タイトル いもち病抵抗性同質遺伝子系統 「コシヒカリ新潟BL1〜8号」
担当機関 新潟農総研
研究期間 1986~2000
研究担当者 阿部聖一
阿部徳文
近藤敬
金山洋
原田惇
佐々木行雄
重山博信
小関幹夫
小林和幸
松井崇晃
星豊一
石崎和彦
浅井善広
竹内睦
中嶋健一
田村隆夫
東聡志
樋口恭子
平尾賢一
発行年度 2001
要約 「コシヒカリ新潟BL1~8号」は連続戻し交配によりいもち病真性抵抗性遺伝子Pia、Pii、Pita-2、Piz、Pik、Pik-m、Piz-t、Pibを持たせた、「コシヒカリ」のいもち病抵抗性同質遺伝子系統である。
キーワード コシヒカリ新潟BL、戻し交配、いもち病、真性抵抗性遺伝子
背景・ねらい 「コシヒカリ」はいもち病に弱いため、通常数回の農薬防除が行われている。しかし、米の価格が低迷する中で生産コストを抑えるために防除の軽減が求められている。また、消費者は農薬の使用を減らした「コシヒカリ」や環境に対する影響が少ない農業を要望している。そこで、「コシヒカリ」のいもち病抵抗性系統を多数育成し、各品種を混植することにより、減農薬栽培による低コスト化と環境保全型農業を進める。
成果の内容・特徴
  1. 「コシヒカリ新潟BL1~8号」は、「コシヒカリ」に個々のいもち病真性抵抗性遺伝子を持つ「ササニシキ」、「トドロキワセ」、「PiNo.4」、「新潟早生」、「越みのり」、「ツユアケ」、「とりで1号」、「BL1」をそれぞれ父として交配し、その後「コシヒカリ」を5~6回戻し交配して育成した。
  2. 「コシヒカリ新潟BL1~8号」は、それぞれいもち病真性抵抗性遺伝子Pia、Pii、Pita-2、Piz、 Pik、Pik-m、Piz-t、Pibを持つ、いもち病抵抗性同質遺伝子系統である。
  3. 熟期、玄米収量、品質、食味など、いもち病抵抗性以外の諸特性は「コシヒカリ」とほぼ同じである。
成果の活用面・留意点
  1. 「コシヒカリ新潟BL1~8号」は、混植栽培によりいもち病の発生を抑えることが期待できる。
  2. 「コシヒカリ新潟BL1~8号」は、単一品種の作付けを続けるといもち病抵抗性が崩壊するので、単一使用はしない。
  3. 「コシヒカリ新潟BL1~8号」を利用した環境保全型稲作の展開に向けて、いもち病菌レースの分布調査、効果的な混合割合および種子生産体制の検討が必要である。

図表1 216700-1.gif
カテゴリ 病害虫 いもち病 コスト 抵抗性 抵抗性遺伝子 低コスト 農薬 品種 防除 良食味

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