| タイトル | アールス系メロン養液土耕における窒素施用終了時期 |
|---|---|
| 担当機関 | 愛知農総試 |
| 研究期間 | 1999~2003 |
| 研究担当者 |
川嶋和子 今川正弘 |
| 発行年度 | 2002 |
| 要約 | 夏収穫のアールス系メロンの養液土耕栽培では、果実肥大期に1日100mgの窒素を施用し、肥大が終了する受粉40日後に窒素施用を終了する。この方法で果実の品質は良好で、窒素施用量を減肥でき、栽培終了後の窒素残存も減らすことができる。 |
| キーワード | アールス系メロン、日窒素施用、減肥、持続的生産 |
| 背景・ねらい | 養液土耕では液肥による施肥を毎日行うため、作物に対する施肥効率が向上する。トマトでは葉柄中の硝酸イオン濃度を指標にした施肥診断法を開発している。メロンでも診断基準を明らかにしたが、生育が非常に早いために対応が難しい。そこで、窒素吸収量を参考に供給を行い、充分な収穫物を得るとともに、施用量の削減と作付け後の残存量を減少させることで持続的生産を可能にする。 |
| 成果の内容・特徴 | 1. 養液土耕で栽培した温室メロンの窒素吸収量は、果実肥大期に旺盛で受粉後30~40日でほぼ最大になり、その後の増加はわずかである。2,000gの果実を収穫する場合の1株当たり窒素吸収量は5.6~5.7gで、慣行栽培と同程度である(図1)。 2. 時期別の日窒素施用量を図2のように、受粉まで40~60mg、受粉から果実肥大期に 100mg、その後に減少させた場合の1株当たり総窒素供給量は、受粉後30日、40日、50日で窒素施用を終了した場合それぞれ4.1g、4.7g、5.1gである。慣行栽培では6g程度与えていることから、32~14%の減肥となる。 3. 側枝葉柄中の硝酸イオン濃度は、果実肥大速度が大きい時期でも5,000ppm以上の濃度を保っており、充分量吸収できていると思われる。果実肥大が止まる受粉後30日頃からは窒素施用を継続しても停止しても葉柄中硝酸イオン濃度は減少傾向で、受粉後40日以降は急激に低下する(図1)。 4. 跡地土壌の土壌浸出液のECは、受粉後50日後施用終了で高かったが、土壌中の硝酸イオン濃度は40日終了と変わらず、慣行区の半分程度である(表1)。 5. 養液土耕の収穫果実は、大きさは2Lクラス、果径や外観がよく、糖度は高い。総合的に判断して長くても受粉後40日まで窒素施用を行えばよい(表2)。 6. 以上の結果より、窒素施用は果実肥大期に最大になるように生育に遅延することなく行い、受粉後40日頃に窒素施用を終了しても収穫物への影響が少なく、良好な果実が得られ、収穫までの16~20日間施肥を止めることによって跡地土壌の窒素残存量を減少できるため環境保全に配慮し、持続的生産に役立つ施肥体系が作成できる。 |
| 成果の活用面・留意点 | 1. 窒素施用量が植物体への吸収量よりも少ない分は土壌から供給されていると思われる。養液土耕法で適切に窒素供給を行うためには、栽培前の残存窒素量と土壌からの窒素供給量を把握しておく必要がある。 |
| 図表1 | ![]() |
| 図表2 | ![]() |
| 図表3 | ![]() |
| 図表4 | ![]() |
| カテゴリ | 受粉 施肥 トマト メロン |
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